韓国最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領選候補の「執権すれば前政権の積弊清算捜査をする」という発言をめぐり、与野党の対立が激しくなっている。与党・共に民主党は9日、「政治報復の憂慮が現実に確認された」とし、この日、5回の記者会見を行うなど尹候補を批判した。
これに先立ち尹候補は中央日報のインタビューで、「執権すれば前政権の積弊清算捜査をするのか」という質問に対し「しなければいけない。(捜査が)行われなければいけない」とし「文在寅(ムン・ジェイン)政権で不法と不正を犯した人たちも法、システムに基づいて相応の処罰を受けなければいけない」と明らかにした。「大統領は捜査に関与しない」という立場を前提にした発言だった。
反撃の砲門は青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が開いた。青瓦台関係者はこの日午前11時ごろ「(尹候補の)インタビューの中で(文在寅政権が)検察を利用して多くの犯罪を犯してきたという部分がある」とし「極めて不適切で不快だ」と明らかにした。そして「いくら選挙とはいえ守らなければならないラインがある」と指摘した。こうした立場はこの日午前に開かれた青瓦台参謀会議などを経て決定されたという。
◆民主党「検察権力者の妄言」 尹候補「問題なければ不快なことはないはず」
その30分後、禹相虎(ウ・サンホ)民主党選挙対策委総括本部長は記者会見を開き、尹候補の発言を「政治報復宣言」と規定し、「強く糾弾する」と主張した。禹本部長は「生涯、特権ばかり享受してきた検察権力者の傲慢な本性が表れた妄言」とし「国家的な危機状況で亡国的な分裂と葛藤の政治をする」と批判した。李在明(イ・ジェミョン)民主党大統領候補もこの日午後、記者らに対し「(尹候補の発言は)政治報復をするとみることができる言葉だ。非常に当惑する。遺憾だ」と指摘した。
尹昊重(ユン・ホジュン)民主党院内代表も記者懇談会を開き、「ない罪もつくる検察共和国が大韓民国の未来になってはいけない」とし「(尹候補が)必ず報復するという強い意志を表明した」と批判した。李海チャン(イ・ヘチャン)元代表も「どうすれば文在寅政権の積弊という言葉を口にできるのか」と激しく非難した。李元代表はこの日、「文在寅政権が過去の政権の積弊清算と国政壟断審判に最も核心的な役割を任せ、検察総長まで高速昇進をさせた人物が尹候補だ」とし「文在寅政権に積弊というほどのものがあるのなら、その責任の相当部分は尹錫悦候補にあるはず」と主張した。
与党の激しい反応に対し、尹候補は「自分たちが考えて問題になることがなければ不快なことは何もないはず」という反応を見せた。尹候補はこの日昼、ソウル明洞聖堂訪問直後に記者に対し「新政権が樹立された後、時間が経過しながら前政権の問題が摘発されれば、正常な司法システムに基づき捜査が行われるものだという原則的な話をしたにすぎない」と説明した。続いて「自分がしたことは正当な積弊清算であり、他人がすれば報復というフレームにするのは正しくない」と与党を直撃した。
また尹候補はこの日に公開されたインタビューの映像でも「大統領になれば尹錫悦のような人物を検察総長に任命するのか」という質問に対し「そのような人を任命しなければいけない。そうしてこそ私も生きる」と答えた。
国民の力も与党が「政治報復」と主張しながら強く反発していることに対し、「泥棒が自分の罪に不安を感じているのでは」という反応を見せた。選対本部のウォン・イルヒ報道官は論評を出し、「尹候補は政権交代が実現すれば検察の人事に直接関与したり捜査の指示をしないと明確に明らかにした」とし「極めて常識的で原則的な発言を政治報復フレームにする勢力は李在明候補と民主党しかない」と述べた。
このように双方の衝突には戦略的な考慮もあるとみられる。特に与党の激しい反発には、李在明候補夫人(金恵景氏)関連の悪材料を突破して局面を転換するという意図があるとみられる。実際、民主党はこの日、尹候補の発言に対する批判を続ける間、午後5時、緊急に金恵景(キム・ヘギョン)夫人の謝罪記者会見を行った。民主党の選対委関係者は「尹候補はインタビューで次期検察総長に誰かを念頭に置いていると話すなど、すでに執権したような傲慢な態度を見せた」と述べた。民主党の一部では「金恵景氏の問題を覆う適切なカードがなく悩んでいたが、尹候補が良い餌を投げてくれた」という反応も出てきた。
半面、国民の力の重鎮議員は「尹候補の発言に与党が『政治報復』と話すほど、現政権の積弊清算捜査を自ら否定する姿になるのではないか」とし「正常な『大庄洞捜査』を望む大多数の国民感情を考慮しても『積弊捜査』イシューが膨らむのは決して悪いことではない」と述べた。
これに先立ち尹候補は中央日報のインタビューで、「執権すれば前政権の積弊清算捜査をするのか」という質問に対し「しなければいけない。(捜査が)行われなければいけない」とし「文在寅(ムン・ジェイン)政権で不法と不正を犯した人たちも法、システムに基づいて相応の処罰を受けなければいけない」と明らかにした。「大統領は捜査に関与しない」という立場を前提にした発言だった。
反撃の砲門は青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が開いた。青瓦台関係者はこの日午前11時ごろ「(尹候補の)インタビューの中で(文在寅政権が)検察を利用して多くの犯罪を犯してきたという部分がある」とし「極めて不適切で不快だ」と明らかにした。そして「いくら選挙とはいえ守らなければならないラインがある」と指摘した。こうした立場はこの日午前に開かれた青瓦台参謀会議などを経て決定されたという。
◆民主党「検察権力者の妄言」 尹候補「問題なければ不快なことはないはず」
その30分後、禹相虎(ウ・サンホ)民主党選挙対策委総括本部長は記者会見を開き、尹候補の発言を「政治報復宣言」と規定し、「強く糾弾する」と主張した。禹本部長は「生涯、特権ばかり享受してきた検察権力者の傲慢な本性が表れた妄言」とし「国家的な危機状況で亡国的な分裂と葛藤の政治をする」と批判した。李在明(イ・ジェミョン)民主党大統領候補もこの日午後、記者らに対し「(尹候補の発言は)政治報復をするとみることができる言葉だ。非常に当惑する。遺憾だ」と指摘した。
尹昊重(ユン・ホジュン)民主党院内代表も記者懇談会を開き、「ない罪もつくる検察共和国が大韓民国の未来になってはいけない」とし「(尹候補が)必ず報復するという強い意志を表明した」と批判した。李海チャン(イ・ヘチャン)元代表も「どうすれば文在寅政権の積弊という言葉を口にできるのか」と激しく非難した。李元代表はこの日、「文在寅政権が過去の政権の積弊清算と国政壟断審判に最も核心的な役割を任せ、検察総長まで高速昇進をさせた人物が尹候補だ」とし「文在寅政権に積弊というほどのものがあるのなら、その責任の相当部分は尹錫悦候補にあるはず」と主張した。
与党の激しい反応に対し、尹候補は「自分たちが考えて問題になることがなければ不快なことは何もないはず」という反応を見せた。尹候補はこの日昼、ソウル明洞聖堂訪問直後に記者に対し「新政権が樹立された後、時間が経過しながら前政権の問題が摘発されれば、正常な司法システムに基づき捜査が行われるものだという原則的な話をしたにすぎない」と説明した。続いて「自分がしたことは正当な積弊清算であり、他人がすれば報復というフレームにするのは正しくない」と与党を直撃した。
また尹候補はこの日に公開されたインタビューの映像でも「大統領になれば尹錫悦のような人物を検察総長に任命するのか」という質問に対し「そのような人を任命しなければいけない。そうしてこそ私も生きる」と答えた。
国民の力も与党が「政治報復」と主張しながら強く反発していることに対し、「泥棒が自分の罪に不安を感じているのでは」という反応を見せた。選対本部のウォン・イルヒ報道官は論評を出し、「尹候補は政権交代が実現すれば検察の人事に直接関与したり捜査の指示をしないと明確に明らかにした」とし「極めて常識的で原則的な発言を政治報復フレームにする勢力は李在明候補と民主党しかない」と述べた。
このように双方の衝突には戦略的な考慮もあるとみられる。特に与党の激しい反発には、李在明候補夫人(金恵景氏)関連の悪材料を突破して局面を転換するという意図があるとみられる。実際、民主党はこの日、尹候補の発言に対する批判を続ける間、午後5時、緊急に金恵景(キム・ヘギョン)夫人の謝罪記者会見を行った。民主党の選対委関係者は「尹候補はインタビューで次期検察総長に誰かを念頭に置いていると話すなど、すでに執権したような傲慢な態度を見せた」と述べた。民主党の一部では「金恵景氏の問題を覆う適切なカードがなく悩んでいたが、尹候補が良い餌を投げてくれた」という反応も出てきた。
半面、国民の力の重鎮議員は「尹候補の発言に与党が『政治報復』と話すほど、現政権の積弊清算捜査を自ら否定する姿になるのではないか」とし「正常な『大庄洞捜査』を望む大多数の国民感情を考慮しても『積弊捜査』イシューが膨らむのは決して悪いことではない」と述べた。
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