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【コラム】韓国の民族的熱望、その過度について(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
平和と繁栄の最後は統一になる。しかし統一は遠い話だ。両国を一つにするのが必ずしも良いことかも疑問だ。「別に、共に」生きる道もある。政治的には両国、両体制を維持しながら自由に往来し、交流して協力し、統一に匹敵する状態を実現することだ。韓国主導の統一を主張する人たちもいるが、それは北朝鮮を崩壊させて吸収統一しようという話と変わらない。自由に行き来して交流・協力することで同質性が回復し、双方の水準が似た段階になれば、統一は自然に実現する可能性がある。

平和・繁栄・統一と進む長い過程で警戒すべきことは民族的熱望の過度な噴出だ。それを自制させる責務がある南と北の指導者の言葉に「民族自主」「民族自決」「民族団結」があふれている。文大統領は15万人の平壌の群衆の前で「わが民族は優秀、強靭であり、平和を愛する…5000年を共に暮らし、70年を別れて暮らしたわが民族は共に生きていくべきだ」と述べ、民族主義の情緒を刺激した。7分間の短い演説で文大統領は民族に9回も言及した。

金委員長は平壌宣言を採択した後、「長いあいだ踏みにじられ、分けられて苦痛と不幸を経験したわが民族が、どのように自分の力で自分の将来を引き寄せるかをはっきりと見ることになるだろう」と民族的熱望を全世界にそのまま表した。南北が力を合わせれば周辺の強大国も動くだろうという過剰な自信まで感じられる。韓民族の始原である白頭山(ペクドゥサン)で南北首脳が手を取り合った場面は民族的熱望の劇的な象徴だった。


本当に平和と繁栄、統一を望むのなら、周辺国の警戒心を刺激する民族的熱望の過度な表出は控えるのが望ましい。共に混ざって交わって暮らす多文化時代に血縁的民族主義を前に出すのは危険であり退行的だ。自縄自縛になりかねない。民族の誘惑は魅力的だが致命的だ。

ペ・ミョンボック/コラムニスト/論説委員



【コラム】韓国の民族的熱望、その過度について(1)


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