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【社説】脱北者の人権保護に乗り出した韓流スター

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
脱北者の問題は韓中両国の外交関係者の間で依然として膠着状態だ。 この問題で政治家が断食闘争をし、人権団体は連日、抗議デモを行っている。 一方、国会では与党が脱北者問題に消極的な野党に攻勢をかけ、与野党間の政治的攻防が激しくなっている。

こうした中、韓流スターおよそ30人が4日、「Cry with us」という脱北者送還反対コンサートを開催した。 もちろん芸能人の現実参加は新しい現象ではない。 特に最近は多くの芸能人が自分の政治的路線を表明し、抵抗的なパフォーマンスを見せるケースも多い。 しかし今回のコンサートを開催した芸能人の面々と行事内容は従来と違う点が多い。

まず今回のコンサートに参加した芸能人はチャ・インピョ-シン・エラ夫婦をはじめ、ユン・ボクヒ、IVY、パク・サンミン、ファンボ、ノ・サヨン、パク・ミソン、ソン・ウニなど、政治色がない、まさに生業に忠実という評価を受けている人たちだ。 その多くが普段から開発後進国の児童を後援する慈善活動など、公にせずに人権活動をしてきた人たちでもある。 コンサートで朗読した声明文でも、韓中両国の政治に対する非難などはない。 芸能人は自ら準備した舞台を見せた後、脱北者の命を心配し、強制送還されないように力を合わせてほしいというメッセージを伝えた。 一回の行事で終えるのではなく、海外でも行事を開くなど活動を続け、脱北者の人権問題を広く知らせようとしている。


人権問題はすぐに解決するものではなく、きょう解決したからといってと次は起きないという保証はない。 政治的なパフォーマンスや党利党略による選択の問題ではないということだ。 人権問題は常に問題を自覚し、共感し、問題を解決するために志を集める人類的連帯を通じて、少しずつ進展させていかなければならない。 こうした点で、脱北者問題を政治問題ではなく純粋な人権問題として接近し、世界の人々と文化的な共感の中で問題を提起し、覚醒させる芸能人の問題意識は喜ばしいことだ。



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