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韓中外相会談、脱北者問題だけで50分間の議論…接点は見いだせず

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2日午前10時。中国の楊潔チ外相と韓国の金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官がソウル都染洞(ドリョムドン)の外交部庁舎で会った。この時間、1キロ離れた駐韓中国大使館の前では、脱北者の送還に反対するデモ隊がいた。

楊潔チ外相は当初1日午後にソウルを訪れる予定だったが、日程を変更してこの日午前に入国した。飛行機便が変更されたという説明だったが、脱北者問題が浮上したソウルで一夜を過ごすのが負担になったという見方もある。楊外相はデモ隊がいる中国大使館に行くこともなかった。午前7時に仁川(インチョン)空港に到着した楊外相は、李明博(イ・ミョンバク)大統領を表敬訪問した後、午後6時に北京へ向けて出国した。韓国滞在時間はわずか11時間だった。

先月20日に韓国政府が脱北者問題をめぐり対中攻勢外交に転換して以来、初めて会った韓中外相は、脱北者問題だけで50分間の議論をした。双方とも少数が同席した会議は、予定された30分を超えて1時間10分ほど続いた。


韓国政府の当局者は「両国の閣僚以上の会談で北朝鮮の核問題ではなく脱北者問題をめぐってこれほど長時間の議論をしたのは初めて」とし「私たちの考えを十分に説明したし、中国も自国の立場を明らかにした」と説明した。接点は見いだせなかったということだ。

金星煥長官は「韓国に家族がいる脱北者や未成年の脱北者は特別に考慮する必要がある」とし、先月初めに中国で逮捕された19歳の少女と16歳の少年に言及した。中国は2人の身柄確認さえもしていない。また金長官は「(逮捕された脱北者の)個別のケースを綿密かつ深く審査する必要がある」と強調した。人道的レベルで事情がある脱北者だけでも先に韓国行きを認めるべきということだ。

金長官は中国国内の韓国公館で3年前から過ごしている脱北者11人に対しても韓国行きを認めるよう改めて要求した。会談は終始、重い雰囲気の中で行われたという。

この問題が両国外交関係の局面を変えることはない見込みだ。「脱北者問題が両国関係に否定的な影響を与えてはならない」という認識で双方が一致しているからだ。中国側は韓国側の当局者に「この問題は早期に解決される必要があり、早く落ち着けばいい」という期待も明らかにしたという。解決の余地が見える部分ともいえる。

韓国政府の関係者は「胡錦濤主席の訪韓(26日の核安全保障サミット)前に問題が解決される方向で両国が協議しなければならない」と述べた。



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