ＬＡドジャースに移籍した大谷翔平（３０）が３月にソウルで開催されるメジャーリーグ（ＭＬＢ）開幕戦「ソウルシリーズ」への出場を公言した。

ＭＬＢドットコムは４日（日本時間）、「右ひじの手術を受けて回復中の大谷が開幕戦のソウルシリーズに指名打者で先発出場する」と報じた。大谷はこの日、ＬＡドジャースタジアムで開催されたファンフェスティバルに参加した。ファンの歓声を受けて入場した大谷は「開幕戦出場を確信する（ｖｅｒｙ　ｃｏｎｆｉｄｅｎｔ）」とし「現在リハビリ日程を順調に消化している。早くも遅くもないが、開幕戦に間に合うだろう」と明らかにした。

ＬＡエンゼルスで活躍した大谷は２０２３シーズンを終えた後、ＦＡ資格を得た。複数の球団が大谷にラブコールを送ったが、大谷は優勝という目標を達成するためにドジャースを選択した。後払い条項が含まれたが、スポーツ史上単一契約で最大規模の１０年・７億ドル（約１０００億円）でサインした。


ドジャースはナショナルリーグ西部地区のライバル、サンディエゴ・パドレスと３月２０・２１日に開幕２連戦「ソウルシリーズ」を行う。韓国で開催される初のＭＬＢ公式試合だ。大谷のほか、ドジャースのユニホームを着た山本由伸、サンディエゴ所属の金河成（キム・ハソン）と高佑錫（コ・ウソク）、ダルビッシュ有など韓国・日本を代表する選手が出場する。このためすでに入場券を確保するための「戦争」があった。

大谷がソウルシリーズに出場するかは未知数だった。大谷は昨年９月にひじの手術を受けた。日本メディアを含む一部は、状態が完全でない大谷が２試合のためにソウルに来るだろうかと伝えていた。３月３０日にドジャースタジアムで行われるセントルイス・カージナルスとのホーム試合が大谷のデビュー戦になるという予想もあった。しかし大谷は「ソウルシリーズ」出場を約束した。大谷は「ティーバッティングとトスバッティングをしながら打撃感覚を上げている。スプリングキャンプが始めればピッチングマシンやバッティング投手のボールを打つ。開幕戦出場を確信している」と話した。続いて「すぐにマウンドで投手の練習をすることはできないが、打撃訓練にはいかなる制約もない。無理のない『安全な範囲』でリハビリ練習を着実にしている」と説明した。

ひじの手術を受けた大谷は今季、打撃に集中する。ソウルシリーズでサンディエゴの投手ダルビッシュ有と投打対決をする可能性がある。大谷とダルビッシュは昨年、共に日本代表のユニホームを着てワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で優勝した。ＷＢＣであいさつを交わした金河成（キム・ハソン）とも会う。また今季サンディエゴのユニホームを着た高佑錫（コ・ウソク）との投打対決もあり得る。

大谷と韓国代表選手の勝負も注目される。ドジャースは１７日にキウム・ヒーローズ、１８日にチームコリアと練習試合を行う。チームコリアは杭州アジア競技大会と２０２３アジアプロ野球チャンピオンシップ（ＡＰＢＣ）に出場した若手選手を中心に選抜された。ＫＢＯは２日、ドジャースおよびサンディエゴと対戦する代表選手候補（３５人）を発表した。韓国代表の新エースに浮上した文棟柱（ムン・ドンジュ、ハンファ）も含まれた。１６０キロ台の速球を投げる文棟柱と大谷が対決する場面が期待されている。