摂氏２４度。

２０日にサッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会開幕式が開かれたアルホールのアルバイトスタジアムの気温だ。


ペルシャ湾に位置するカタールは夏の最高気温が摂氏４０～５０度に迫る。真夏の路上はフライパンで目玉焼きが焼けるほどだ。カタール大会開催時期は１１月に延ばされたが、真昼の気温は３０度を上回る。午後４時を過ぎると日が沈み涼しい風が吹く初秋の気候だ。


この日の開幕式は午後５時４０分から始まった。午後５時５６分ごろスタジアムの気温は２４度だった。

カタール大会は８カ所の会場のうち、スタジアム９７４を除く７カ所でエアコンが設置されている。開幕戦が開かれるアルバイトスタジアムだけでなく韓国がグループリーグ３試合を行うアルライヤンのエデュケーション・シティ・スタジアムもエアコンシステムを備える。

スタジアムの各座席の下側にはエアコンの空気孔がある。冷たい空気がバブル形態でスタジアムを囲み摂氏２１～２２度を維持するのが目標だ。

カタールの大型ショッピングモールはエアコンを強く効かせて寒いが、アルバイトスタジアムの記者席上段は涼しい程度だった。半袖を着た外信記者が多く見られ、寒がりの記者はウインドブレーカーを着た。

スタジアムの外では強い砂嵐が吹いていた。しかし伝統的なアラブのテント形に作られたアルバイトスタジアムは非対称のシェル形の屋根の覆いが砂嵐を防いだ。スタジアム内部の状況だけ見れば史上初めて冬季のＷ杯で、中東でＷ杯開催が可能だということを見せた。

現地時間２０日午後７時から開催国カタールとエクアドルが開幕戦を行う。キックオフが迫るとエアコンの風がさらに強くなった。グラウンドサイドからエアコンの風が出てくるだけにサイドミッドフィルダーとディフェンスの選手は涼しくセンターミッドフィルダーは比較的暑いという。

これに先立ちＢＴＳ（防弾少年団）のジョングクはこの日の開幕式の舞台で大会公式ソングの『Ｄｒｅａｍｅｒｓ』を熱唱した。この曲はＫ－ＰＯＰソロ歌手が初めて単独で歌うＷ杯公式ソングだ。ジョングクはさわやかな風が吹く中で約３分にわたり華麗なパフォーマンスを見せた。カタール芝は遠くから見ても「平らなカーペット」のように素晴らしく見えた。