ソウル・梨泰院(イテウォン)での圧死事故を捜査する警察が事故現場近くの防犯カメラの映像と目撃者の陳述を確保し事故当時の状況を再構成している。
警察庁のナム・グジュン国家捜査本部長は10月31日の記者懇談会で「公共防犯カメラだけでなく私設防犯カメラまで42カ所・52台を確保し分析している。SNSの動画に対しても精密分析中。目撃者と負傷者ら44人を現在まで調査した」と明らかにした。
◇名誉毀損容疑6件内偵調査に着手
29日夜の梨泰院の事故は傾斜がきつく狭い路地にあっという間に人波が集まり発生した。事故発生原因と関連しては一部市民が前の人を押したためとか、有名人を見るために人々が集まったという目撃者の陳述が出ている。最近あるSNSにはウサギの耳のヘアバンドをした男が「押せ」と叫ぶ姿の動画まで公開された。ナム本部長は「目撃者の調査、映像分析などを通じてあらゆる可能性を念頭に正確な経緯を確認している」と明らかにした。目撃者に対する追加調査は続く予定だ。現在まで犯罪容疑適用を検討するほどの立件対象はないとナム本部長は付け加えた。名誉毀損の素地がある投稿6件に対しては管轄する市と道の警察庁が立件前調査に着手した状態だ。
◇残る死亡者1人の身元確認完了
警察はこの日午後2時までに死亡者154人全員に対する身元確認を完了した。前日まで身元が明らかになっていなかった1人は40代後半の韓国人女性だと明らかになった。行政安全部中央災害安全対策本部によると、死亡者154人は女性99人、男性55人だ。14カ国26人の外国人死亡者が含まれた。負傷者149人は重傷者33人、軽傷者116人。警察は死亡者に対する解剖検査は行わない方針だ。ナム本部長は「公開された場所で発生した事故で、映像資料があまりにも多くあるので解剖検査の必要性は高くないと判断する」としながらも「遺族が望めば解剖検査をする予定」と話した。事故経緯と関連し麻薬犯罪が疑われる点は確認されていない。
この日午後2時から午後4時まで梨泰院の事故現場で警察と国立科学捜査院の合同現場鑑識も行われた。警察は「事故現場の立体的な計測と現場損傷に対応するため3Dスキャナーを使って現場を精密撮影、計測、保存した。今回の鑑識は事故当時の密集度と危険度の分析などに向けた資料として活用される予定」と明らかにした。
◇「主宰者がいる場合には体系的に対応」
この日の懇談会では警察が事故3日前の10月26日に梨泰院観光特区連合会、梨泰院駅長らと懇談会をしても惨事を防ぐことはできなかったという指摘が提起された。警察関係者は「主宰者がいる場合には自治体と警察、消防、医療など関連機関が事前に役割分担をして体系的に対応してきた。主宰者がいない人波事件に対応する警察の関連マニュアルはない。今回の事故はそうした部分で不十分な点があった」と話した。
ただ警察は29日の当日に投入された警察人材が137人で、コロナ禍前の2017~2021年の30~90人水準と比較して少なくなかったという立場だ。投入された警官の大部分が交通統制やパトロール、麻薬類取り締まりなどの活動を行ったことに対し警察関係者は「今年だけでなく過去も現場統制よりは違法取り締まりと犯罪予防、交通疎通に重点を置いていた」と説明した。
今回の事故が起きた路地が昨年のハロウィーン当時には右側通行で統制されている写真もインターネットに上げられている。これに対し警察関係者は「昨年は一方に人が流れるように集まったのは新型コロナウイルス防疫のためQRコードのスキャンによって動く人の流れが自然に一方通行として現れた」と話した。今年この路地に対する統制はなかったというのが警察の説明だ。
警察関係者は「今回の事故を契機に、主催者がなく多くの人が集まると予想される場合、公共部門がどの程度介入するのか対応マニュアルがまとめられなければならない。警察も公権力を体系的に作動し今回の事案のような再発防止に目標を置いてマニュアルを推進する」と話した。
警察庁のナム・グジュン国家捜査本部長は10月31日の記者懇談会で「公共防犯カメラだけでなく私設防犯カメラまで42カ所・52台を確保し分析している。SNSの動画に対しても精密分析中。目撃者と負傷者ら44人を現在まで調査した」と明らかにした。
◇名誉毀損容疑6件内偵調査に着手
29日夜の梨泰院の事故は傾斜がきつく狭い路地にあっという間に人波が集まり発生した。事故発生原因と関連しては一部市民が前の人を押したためとか、有名人を見るために人々が集まったという目撃者の陳述が出ている。最近あるSNSにはウサギの耳のヘアバンドをした男が「押せ」と叫ぶ姿の動画まで公開された。ナム本部長は「目撃者の調査、映像分析などを通じてあらゆる可能性を念頭に正確な経緯を確認している」と明らかにした。目撃者に対する追加調査は続く予定だ。現在まで犯罪容疑適用を検討するほどの立件対象はないとナム本部長は付け加えた。名誉毀損の素地がある投稿6件に対しては管轄する市と道の警察庁が立件前調査に着手した状態だ。
◇残る死亡者1人の身元確認完了
警察はこの日午後2時までに死亡者154人全員に対する身元確認を完了した。前日まで身元が明らかになっていなかった1人は40代後半の韓国人女性だと明らかになった。行政安全部中央災害安全対策本部によると、死亡者154人は女性99人、男性55人だ。14カ国26人の外国人死亡者が含まれた。負傷者149人は重傷者33人、軽傷者116人。警察は死亡者に対する解剖検査は行わない方針だ。ナム本部長は「公開された場所で発生した事故で、映像資料があまりにも多くあるので解剖検査の必要性は高くないと判断する」としながらも「遺族が望めば解剖検査をする予定」と話した。事故経緯と関連し麻薬犯罪が疑われる点は確認されていない。
この日午後2時から午後4時まで梨泰院の事故現場で警察と国立科学捜査院の合同現場鑑識も行われた。警察は「事故現場の立体的な計測と現場損傷に対応するため3Dスキャナーを使って現場を精密撮影、計測、保存した。今回の鑑識は事故当時の密集度と危険度の分析などに向けた資料として活用される予定」と明らかにした。
◇「主宰者がいる場合には体系的に対応」
この日の懇談会では警察が事故3日前の10月26日に梨泰院観光特区連合会、梨泰院駅長らと懇談会をしても惨事を防ぐことはできなかったという指摘が提起された。警察関係者は「主宰者がいる場合には自治体と警察、消防、医療など関連機関が事前に役割分担をして体系的に対応してきた。主宰者がいない人波事件に対応する警察の関連マニュアルはない。今回の事故はそうした部分で不十分な点があった」と話した。
ただ警察は29日の当日に投入された警察人材が137人で、コロナ禍前の2017~2021年の30~90人水準と比較して少なくなかったという立場だ。投入された警官の大部分が交通統制やパトロール、麻薬類取り締まりなどの活動を行ったことに対し警察関係者は「今年だけでなく過去も現場統制よりは違法取り締まりと犯罪予防、交通疎通に重点を置いていた」と説明した。
今回の事故が起きた路地が昨年のハロウィーン当時には右側通行で統制されている写真もインターネットに上げられている。これに対し警察関係者は「昨年は一方に人が流れるように集まったのは新型コロナウイルス防疫のためQRコードのスキャンによって動く人の流れが自然に一方通行として現れた」と話した。今年この路地に対する統制はなかったというのが警察の説明だ。
警察関係者は「今回の事故を契機に、主催者がなく多くの人が集まると予想される場合、公共部門がどの程度介入するのか対応マニュアルがまとめられなければならない。警察も公権力を体系的に作動し今回の事案のような再発防止に目標を置いてマニュアルを推進する」と話した。
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