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手放しでプーチン側に立てない…ウクライナ「中立」を言うだけの中国の内部事情(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米国務省が22日、ホームページでブリンケン国務長官が中国の王毅外相と電話会談をしたと発表した。[米国務省ホームページ キャプチャー]

台湾の分離独立に反対し続けてきた中国が21日のロシアによるウクライナ東部地域の独立宣言で困惑する境遇に置かれた。米国に対抗するために結んだ中ロ「準同盟」と台湾統一に向けた名分の間でジレンマに陥った中国は、「理非曲直に従ってそれぞれの側と接触する

として情勢観望に出た。

◇ブリンケン長官「ウクライナ領土保全強調」


この日中国の王毅外相は米国のブリンケン国務長官と電話で会談した。米国務省のプライス報道官は「ブリンケン国務長官が王外相と、北朝鮮問題とロシアのウクライナ侵攻の展開状況について協議した。ブリンケン長官はウクライナの主権と領土保全守護の必要性を強調した」と発表した。台湾独立に反対して主権・安保・領土保全を核心利益と強調する中国の論理とウクライナ分離を宣言したロシア支持の間で隙間を広げることを狙ったとみられる。

◇王外相「理非曲直に従いそれぞれの側と接触」

中国は米中電話会談のニュースを米国よりはるかに遅くウクライナ情勢と米中関係に分けて公開し分離対応に出た。中国外交部の王文斌報道官は22日の会見で、西欧の報道機関の質問砲火に王外相の発言をオウムのように繰り返し、困惑する中国の境遇をそのまま表わした。

中国外交部の発表によると、王外相は「ウクライナ問題で中国の立場は一貫的。ある国の合理的安保懸念はすべて尊重されなければならず、国連憲章の宗旨と原則により保護されなければならない」と話した。続けて「ウクライナ問題がここにまで至ったのは新ミンスク合意が効果的に履行できていないことと関連がある。中国は事案そのものの理非曲直に照らしてそれぞれの側と接触を継続する」と話し、努めて中立的な姿を強調した。

続けて「ウクライナの状況は悪化傾向にある。中国は改めてそれぞれの側が自制を維持し、安保と領土不可分の原則実践の重要性を認識することを訴える」と強調した。「領土不可分原則」を掲げてウクライナからの分離独立を宣言したロシアと台湾統一の間で機械的に中立を維持した。

これに先立ち4日に中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は北京での首脳会談時に「限りない友好」を確認し、「北大西洋条約機構(NATO)拡張反対、台湾独立反対」を明記した中ロ共同声明を発表した。

この日の定例会見で王報道官は「ウクライナは分離された国ではないというロシアの主張と台湾は中国の一部という北京の主張は似ているのではないか」というニューヨーク・タイムズ特派員の質問に最も声を高めて「台湾は中国領土から分けられない一部分」と反論した。

中国は北朝鮮問題について米国務省より詳しく伝えた。中国はブリンケン長官が米朝関係の最新状況を紹介したと伝えた後、王外相が「韓半島の核問題の核心は米朝間の問題。米国は北朝鮮の正当で合理的な懸念を重視し、実質的な意味がある行動を取らなければならない」と明らかにした。


手放しでプーチン側に立てない…ウクライナ「中立」を言うだけの中国の内部事情(2)

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