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【コラム】候補たちの足かせ「内部の敵」=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
年初の会見を控えて、野党「国民の力」大統領候補の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏は〔李舜臣(イ・スンシン)にちなんだ)「12隻の白衣従軍精神で再び頑張ろう」というトーンの荘重な原稿草案を受け取った。党のベテランスピーチライターの作品。しかし、コンセプトが重くてオールドだという判断の下、彼は果敢にこれを書き直す。「檀君以来、最も賢明な世代である青年の声がすなわち国民の声」「青年関連は幹部ではなくすべて青年たちに任せる」というコンセプトだった。その後、たった一行の「主敵は北朝鮮」「女性家族部解体」宣言と「兵長月給200万ウォン(約19万円)」「電気自動車充電料凍結」などの動画ショートフォームでデジタル世代との疎通を継続している。すべて2030諮問団のアイデアだ。

葛藤を経た李俊錫(イ・ジュンソク)党代表との抱擁のために、尹氏が蔚山(ウルサン)に向かっていたころ、党内の批判メッセージは少なくなかった。「息子ほどの世間知らずに威厳もなくへいこらするのか」。50~60代以上、嶺南(ヨンナム)圏の古株たちだった。長年の党の主(あるじ)たちだ。今でも尹氏が与党「共に民主党」大統領候補の李在明(イ・ジェミョン)氏に支持率で上回っているのは60代(41%対36%)と70代以上(47%対25%、韓国ギャラップ)だけだ。壮年・老年層以上に寄生してきたこの党は、若者世代の変化と刷新欲求に答える必要や努力はほぼ皆無だった。官僚・法曹人・ポリフェッサー(polifessor、政治に積極的に関与する教授)・名望家など、すでに世俗の成功を収めた人々が最高権力者の金バッチや職責を手に入れてパワーと名誉を継続してきた「私の利益」がこの党のDNAだった。全員のための自分の犠牲、献身よりは…。だから少しうまくいくといつも再発するのは上座席争いだった。「私はただ候補の指示に従うだけ」という党幹部の一言はこの党の魂を圧縮している。

未来の保守政治の材木を育てようとするシステムと文化は当初から難しい土壌だった。親李派・親朴派闘争、党代表が公薦玉璽を持って消えた親朴派・親李派のあつれき、弾劾以降の分党など、自分の前途のことを考えることが自然になった。2040たちには欲深い「既得権の老いぼれ」の象徴。新韓国党から党名を7回変えて扮装してきたが、その魂が変わったと信じる人はいない。党内に選挙に勝てる人材もいないため与党圏の検察総長まで候補として“養子”に迎えなければならなかった。よほどでなければ尹氏でさえ「政権は交代しなければならないが、民主党には入ることができないのでやむをえず入党することになった」などと吐露するだろうか。


尹錫悦の最大の敵はこの党に幾重にも積み上げられた既得権体質だ。世の中の改革に先立ち内部の粉骨砕身が先だ。要諦は革新的な既得権意識の解体。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の民情首席の廃止と組織の縮小、実に素晴らしい。さらに「尹核関(尹氏の核心的関係者)」という周辺実力者の執権後の政府任命職の自制、党所属国会議員の特権廃止、キャンプ出身の落下傘、天下り根絶宣言などあらゆるものを空っぽにしてこそ再び満たされる党だ。大統領がこの既得権の欲望の道具として利用されるつもりがないことを刻印させろ。青年愛? 彼らの機嫌に合わせるのではない。後代のくびきとなる年金の改革や良質の雇用拡大など、本質で勝負する時間だ。


【コラム】候補たちの足かせ「内部の敵」=韓国(2)

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