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「口が腐った」「1300万人が閉じ込められて震えている」 第2の武漢日記に衝撃(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月31日、中国西安市のあるアパート団地で黒い身なりの防疫要員の防疫要員が白い身なりの住民を殴打している。[微博 キャプチャー]

「今夜私は、父親を失ったその少女に関心を向け、涙を流しながら面識のない防疫要員に駆け寄った若い妊婦に関心を注いでほしいと当局に言いたいです。屈辱を受け、傷つき、無視された人々のことです。彼らは本来、このような苦痛を味わう必要はありませんでした」

4日、中国陝西性西安の独立ジャーナリスト江雪氏が微信(WeChat)に投稿した『長安十日』(長安は西安の旧称)の一部分だ。『長安十日』は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡散で2週間にわたり封鎖が続いている人口1300万人の西安の惨状を綴っている。昨年12月23日から3日まで作成された日記体形式の内容はSNSで「第2の武漢日記」と呼ばれて話題になっている。




江氏は封鎖令が発表される直前、知人から生活必需品を前もって買っておくようにという話を聞いて深刻な事態を予感したと当時を振り返った。

「当時は『都市封鎖』が急に、人々が予想できない方向に流れるとは考えていなかった。(…)その日の夜、家から締め出された人、スーパーで買いだめした人、妊婦、患者、大学院受験生、建設労働者、都市浮浪者、西安を通り過ぎた旅行者はみんな、今回の封鎖がもたらす災難を過小評価していた」

江さんは「封鎖から5日後で『2日ごとに一度外出して買い物するように』の指示が消えた」とし「立ち入り禁止には例外がなかった」と吐露した。

「400人が加入している住宅団地のグループチャットで、若者が『1週間ずっとカップラーメンだけ食べている。口が腐った。ラーメン二袋だけが残っている』という。他の1人は『生活必需品も食糧も何も残っていない』と叫んだ」

江氏は「最も悲惨なところは落伍地域、城中村(再建築直前の撤去対象)、建設現場など『行政力の届かない地域』の人々」としながら「普段、職場に出勤していた若者も封鎖後の食事が最も難しいグループの1つになった」と心配した。江氏は「食事の仕度をせず炊事の道具もなくいつも事務室で過ごしていた人々は、外の飲食店は店を閉めて出前も止まっているうえ、家の外にも出て行けない」と付け加えた。

「ゼロコロナ」政策を恐れる庶民の心配も手加減なく書いた。

「新年が近づくと、私が住む団地の各家々のドアに封印が付けられた。最新の『ゼロコロナ』政策によると、感染者が発生すれば住民全員を別途施設に移してコホート隔離するらしい。(…)グループチャットの住民はみんな震え上がっている。12月31日の真夜中にアパート団地全体が別途施設に移されて隔離されたミ家橋団地は私の家の近くだ」

「この都市に『一時停止』ボタンを押した人、手に権力を握った人が果たして都市で生活する1300万人の運命にどのような影響を及ぼすのか考えてみたことはあるのだろうか。このことが天よりも大きいことでなければ、一体他に何があるというのか」

「1月3日、また一日が過ぎるとチャットルームの人々は『また一日を耐え抜いた』と話す。私たちはこのように『太平の世の中』を生きている」

『長安十日』の最後の日である3の日記録はこのように始めた。心臓病で父親を失った少女の話を紹介した。

「正午ごろ、ネット上に拡散した『太陽花花花』という少女の話を読んだ。少女の父親は心臓発作を起こした。紆余曲折の末に病院に運ばれた。だが病院は『中危険』団地から来たという理由で受付を拒否した。かろうじて残っていた数時間を浪費した。手術をしなければならなかったのに、結局何もできず亡くなった…私は小紅書(SNS基盤のECサイト・情報共有プラットフォーム)で父親を失った少女を探した。機会があるなら少女を抱きしめてこう言ってあげたい。私たちが経験している苦難は当然記録しなければならないと。無駄な経験になってはいけないと…」


「口が腐った」「1300万人が閉じ込められて震えている」 第2の武漢日記に衝撃(2)

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