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福田康夫氏「日中韓、いがみ合いをやめて疎通チャンネルを整えるべき」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

福田康夫元首相

--16日に米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席がオンライン会談を行った。成功したと思うか。

「米中会談をこれからも何度も続けていくべきだと考える。慌てて結論を出す必要はなく、それよりももっと長続きする結論を出してほしい」

--習主席は「台湾問題をめぐって火遊びをすれば自分を焼くことになる」という強い表現を使ったが、台湾海峡で武力衝突の可能性があると思うか。

「その可能性はない。衝突があれば台湾だけの問題では済まず、大きな戦争になる可能性がある。最後には極端な武器を取り出してくる可能性がある。そうすれば米中ともに経済的にも大きな損害を被ることになる。自由経済の仕組みを壊してまでそのような決定を(両国首脳が)するだろうか。そうは考えられないし、双方とも考えているはずがない。韓国や日本も同じだ。(米中武力衝突時には)アジアが壊滅してしまう状況になる。だから台湾の危険をあまり大騒ぎしないようにすることが必要だ。日韓関係も同じだ。お互いに刺激し合うような馬鹿なことはやめてほしい」

--だが現実的に日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)やAUKUS(オーカス)など、アジアを巡って米国を中心に中国を牽制(けんせい)するさまざまな協議体ができている。

「私はクアッドに中国、韓国、東南アジアもみんな参加するべきだと思う。そのようにしてこそアジアの真の平和と安定につながる」

--米中対立が深刻化すれば米国が日本にサプライチェーンなど経済問題で中国とのデカップリング(分離)を要求してくる可能性が高いが、どのような選択をすると思うか。

「米国が良いか中国が良いか、そのような選択の問題ではない。米国も重要、中国も重要だ。韓国も同じだ。米国、中国どちらも重要で、さらに日本もそこに入れてくださいという関係にならなければいけない(笑)。それぞれがそのような関係でなければならない。日中韓3国はともに米国、そして3国間でしっかり意思疎通を図れるような状況を作っていかなければならない。

それが地域の安定に不可欠で、さらには世界の安定につながる。

日中韓ともに二国間関係だけを別々に考えることはできないということだ」

--ところで韓日中3国首脳のシャトル会談も中断されて2年を越えた。韓日中賢人会議のような民間協議体も途絶えて機能しなくなったが、復活させる必要があるのではないか。

「今どうしてうまくできないかというといがみ合っているからだ。政府だけならいいが、国民同士でいがみ合うことになれば最低の状況だ。このような状況から脱して民間同士でお互いに理解できる状況になってくれば、自然にそのようなものをやろうという機運もできる。民間が協力の枠組みで話し合いをして、政府にその意向を伝えれば、(日中韓)政府もその方向に進まなければならないということに自信を持つようになるだろう」

--韓国文在寅(ムン・ジェイン)政権は終戦宣言を実現しよう活発に動いている。日本と米国は慎重な立場のようだが。

「終戦宣言は最終的に米国の立場では、南北をどうするか、どういう意思を持っているかということを見極めたいという気持ちが先行しているのではないだろうか。私の考えでは(北朝鮮の)国民は少なくとも現状況に満足していないと思う。もう少し自由に、より豊かな生活を送りたいという気持ちを十分に持っている。今のような孤立状態をいつまで続けるのか。それは無理だ。水が上から下へ流れるような自然な流れが北朝鮮でも起こってくると思う」

--北朝鮮は核を諦めることはできるだろうか。

「いくら核を持っていても、それを撃つかどうかは別の次元の話だ。撃たない。北朝鮮がなぜ核を持っているか。それは自分たちの存在を否定されないようにするためだ。〔そのように考えるのは金正恩(キム・ジョンウン)委員長)個人か(北朝鮮の)国民かは分からない。否定されないことを保障する手段としてこのような(核保有)戦略を取っているということだが、すべて解決すれば核は必要ではなくなる。報酬というと言葉が悪いが、『自由と発展』との引き換えなので、北朝鮮が理解するならそれ(核放棄)を選ぶのは当然のことだ。そのような環境づくりをしなければならない。私はそれが韓国の責任だと思う」

--日本の低成長・低物価で世界3位経済大国の座を譲り渡すのも時間の問題という指摘が多い。

「基本的に日本は現状に満足しているという気がする。住居費はあまり大きくない。医療は保険があり、年金も大した額ではないが国民はなんとかやっている。だから今の生活に満足している。若い人たちまでこれに満足しきってしまうと困るが、全体的には日本全体としては現状で満足している。もちろんこれでいいわけではない。ただし、購買力基準GDPで韓国に追いつかれて逆転されたという事態を国民が見るようになれば、『これでいいのか』と考えるかもしれない。だが、個人的にはもう必要ないものを無理に使う必要はなく、大量消費・大量生産の時代ではないと思う。いい物を長く使えばいい。たくさん作らなくてもいい。必要なものだけを作ればいい。気候変動への対応など、新しい時代が開かれるような感じがする」

--息子の福田達夫氏(54)が次世代政治家として注目されているが、何を期待するか。

「まともなことをしてほしい(笑)」

--首相になることを期待するか。

「そんなことはない。まだまだだ。(それならいつがよいと思うか)私が首相になったのは71歳の時で、私の父(福田赳夫)も71歳で首相になった。だからもう少し待ったほうがいい(笑)。だが(首相に)なるためには相当苦労しなくてはならない。国民に対する責任もなければならず、近隣諸国との関係にも十分に配慮しなければならない。そのような深くて広い心構えが必要だ」

--そのような話を普段息子に助言するか。

「一切しない。私が今日このように話したのは、中央日報に掲載されたのを見て『ああ、やはりなるほど』と考えてくれればいいと思ったからだ(笑)」
福田康夫氏「日中韓、いがみ合いをやめて疎通チャンネルを整えるべき」(1)

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