◆大田の徴用労働者像、2019年に無断設置
「モデルが(朝鮮人労働者ではなく)日本人とみる妥当な理由がある」という裁判所の判決が出たにも関わらず、大田(テジョン)に日本徴用労働者像が3年もの間、違法設置物の状態で置かれている。
2019年8月13日、平和蝶大田行動(市民団体)、民主労総大田本部、韓国労総大田本部などが大田市西区ボラメ公園で徴用労働者像除幕式を行った。
徴用労働者像は、市民からの募金8000万ウォン(現レートで約755万円)で製作したと平和蝶大田行動などが説明した。少女像の作家として知られているキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻が作ったこの労働者像は、縦・横各1.2メートル、高さ2.5メートル、重さ2トンの大きさだ。
この労働者像は、設置当時、自然公園法に違反していることが判明した。労働者像を設置する際に管轄自治体の大田市と西区庁の許可を受けなかったためだ。
大田市は法律検討の末、労働者像を違法造形物のため、撤去以外に解決方法がないという結論を下した。その後、大田市西区が昨年4月、平和蝶大田行動に造形物関連の行政手続き履行を促す公文書を送った。しかし、撤去のための行政命令など、その後取られた行政手続きはない。西区は「銅像の処理に問題がある」とした。
◆裁判所「モデルは日本人と見る理由ある」
議政府(ウィジョンブ)地裁高陽(コヤン)支部のイ・グンチョル判事は5月28日、労働者像を彫刻したキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻が「『徴用労働者像が日本人をモデルに作った』という虚偽を言いふらして名誉を毀損した」とキム・ソヨン元大田市議員(弁護士)を相手に提起した損害賠償請求(6000万ウォン)の訴訟を「理由がない」と棄却した。
裁判所は「2019年3月頃、小学校の教科書に掲載された徴用労働者像の写真の主人公が日本人だと明らかになったという記事が数回にわたり掲載された点、この教科書に掲載された日本人労働者の写真と徴用労働者像の人物の外見的特徴が非常に類似して見える点などから推測し、モデルが日本人だと信じるに値する相当な理由があったとみられる」と判断した。
また、裁判所は「労働者像のモデルが1926年9月9日に日本の『旭川新聞』に掲載された写真の中の日本人労働者の姿と似ているという学者の主張などが提起された」と付け加えた。
キム・ソヨン弁護士は2019年8月、報道資料などにより、「ソウル竜山(ヨンサン)駅、大田市庁前などに設置された、ぼろをまとい痩せ細った徴用労働者モデルは、私たちの先祖ではなく、北海道の土木工事現場で虐待された日本人であり、これは歴史歪曲」と主張した。
これに対し、キム・ウンソン作家夫妻は、同年11月に、金元議員を名誉毀損などの疑いで検察に告発し、損害賠償請求訴訟を提起したが、嫌疑なしの処分が下された。当時、キム夫妻は訴状で「徴用被害者を象徴する『強制徴用労働者像』を作り、日本・京都、ソウル・竜山駅、釜山(プサン)、済州(チェジュ)、大田などに設置した」とし「徴用に関する新聞記事、論文などを研究し、炭鉱内の厳しくつらい生活を表現しつつも、普遍的な人権問題を提起することができる労働者像を視覚化した」と主張した。
「モデルが(朝鮮人労働者ではなく)日本人とみる妥当な理由がある」という裁判所の判決が出たにも関わらず、大田(テジョン)に日本徴用労働者像が3年もの間、違法設置物の状態で置かれている。
2019年8月13日、平和蝶大田行動(市民団体)、民主労総大田本部、韓国労総大田本部などが大田市西区ボラメ公園で徴用労働者像除幕式を行った。
徴用労働者像は、市民からの募金8000万ウォン(現レートで約755万円)で製作したと平和蝶大田行動などが説明した。少女像の作家として知られているキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻が作ったこの労働者像は、縦・横各1.2メートル、高さ2.5メートル、重さ2トンの大きさだ。
この労働者像は、設置当時、自然公園法に違反していることが判明した。労働者像を設置する際に管轄自治体の大田市と西区庁の許可を受けなかったためだ。
大田市は法律検討の末、労働者像を違法造形物のため、撤去以外に解決方法がないという結論を下した。その後、大田市西区が昨年4月、平和蝶大田行動に造形物関連の行政手続き履行を促す公文書を送った。しかし、撤去のための行政命令など、その後取られた行政手続きはない。西区は「銅像の処理に問題がある」とした。
◆裁判所「モデルは日本人と見る理由ある」
議政府(ウィジョンブ)地裁高陽(コヤン)支部のイ・グンチョル判事は5月28日、労働者像を彫刻したキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻が「『徴用労働者像が日本人をモデルに作った』という虚偽を言いふらして名誉を毀損した」とキム・ソヨン元大田市議員(弁護士)を相手に提起した損害賠償請求(6000万ウォン)の訴訟を「理由がない」と棄却した。
裁判所は「2019年3月頃、小学校の教科書に掲載された徴用労働者像の写真の主人公が日本人だと明らかになったという記事が数回にわたり掲載された点、この教科書に掲載された日本人労働者の写真と徴用労働者像の人物の外見的特徴が非常に類似して見える点などから推測し、モデルが日本人だと信じるに値する相当な理由があったとみられる」と判断した。
また、裁判所は「労働者像のモデルが1926年9月9日に日本の『旭川新聞』に掲載された写真の中の日本人労働者の姿と似ているという学者の主張などが提起された」と付け加えた。
キム・ソヨン弁護士は2019年8月、報道資料などにより、「ソウル竜山(ヨンサン)駅、大田市庁前などに設置された、ぼろをまとい痩せ細った徴用労働者モデルは、私たちの先祖ではなく、北海道の土木工事現場で虐待された日本人であり、これは歴史歪曲」と主張した。
これに対し、キム・ウンソン作家夫妻は、同年11月に、金元議員を名誉毀損などの疑いで検察に告発し、損害賠償請求訴訟を提起したが、嫌疑なしの処分が下された。当時、キム夫妻は訴状で「徴用被害者を象徴する『強制徴用労働者像』を作り、日本・京都、ソウル・竜山駅、釜山(プサン)、済州(チェジュ)、大田などに設置した」とし「徴用に関する新聞記事、論文などを研究し、炭鉱内の厳しくつらい生活を表現しつつも、普遍的な人権問題を提起することができる労働者像を視覚化した」と主張した。
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