◆市民が望む２０３０年ソウルは「ウォラベル都市」

ソウル市民がソウルで最も満足している部門は、公共交通インフラだということが分かった。最も満足していない部門は、粒子状物質と空気汚染だった。この部分の改善が、１０年後に備えて最も必要な力に選ばれた。

◆ソウル技術研究院『ソウル未来報告書２０３０』出版


ソウル技術研究院は、『ソウル未来報告書２０３０』出版のために調査した専門家１００人、ソウル市民１０００人の意見を１９日、公開した。同報告書は、主要都市の問題は、ソウルの未来のシナリオ、都市インフラ・安全防災・生活環境・スマート都市・気候環境の５つの研究を中心に、今後１０年間の技術政策の青写真をまとめている。

調査ではソウル市民は、ソウルの公共交通インフラ（８７．５点）、ショッピング・商業施設（８２．７点）、医療施設（８０．６点）の順に満足していると答えた。逆に、粒子状物質・空気汚染（３２．８点）、駐車場の確保（４３．６点）、自治区間の均衡的発展（４９．１点）部門の満足度が最も低かった。

未来に備え、最も必要な能力としては、大気・水質など自然・生活環境の改善（８１．７点）が挙げられ、次いで、新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）以降の対応策構築（８１．２点）、雇用構築（７８．２点）、老朽公共施設の補修（７８点）の順だった。

◆「大気改善」１０年後に最も必要な力

ソウルに住む理由１位は仕事とアクセシビリティ（２７．１％）という結果が出た。家族・親戚・知人などのソウル居住（２５．９％）、地下鉄・バスなど公共交通機関の利便性（２２．４％）が続いた。ソウル在住の平均満足度は７４．８点だった。男性よりも女性の満足度が高く、地域別には東南圏が最も満足度が高いことが分かった。

市民が最も望む２０３０年ソウルの未来像は、仕事と生活の均衡で余裕を楽しめる（ウォラベル＝ワーク・ライフ・バランス）都市（２１．７％）だった。次に、先端技術が適用されたスマート都市（１３．１％）、様々な文化的特色と基盤を備えた都市（１０．８％）の順だった。同調査は、昨年９月４～８日、１０～６０代のソウル市民を対象とした。

今回の研究には、金聖曦（キム・ソンヒ）韓国科学技術院（ＫＡＩＳＴ）教授、チェ・チャンホ韓国建設技術研究院センター長など専門家１００人が参加した。専門家は、グリーンエネルギー技術は未来のソウルで最も活用価値が高いと見た。ビッグデータ分析、未来のエコカー、スマートヘルスケアなどが続いた。１０年後の未来都市問題には、人口、気候変動、資源循環、インフラ、伝染病などを挙げた。

研究分野別６巻で構成された『ソウル未来報告書２０３０』は、３１日に発刊される予定だ。４月からソウル図書館で閲覧可能。研究院は発刊前の２３日、ソウル市議員会館で「技術基盤都市インフラ未来ソウル政策フォーラム」を開く。