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限韓令後の初めての中国人団体観光客、済州行き予約キャンセル…なぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

THAAD配備に反発した中国の限韓令以降、中国人観光客で混雑していた済州市蓮洞のパオジェン(宝健)通りが閑散としている。

高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備に反発した中国の限韓令以降、初めて済州を訪問する予定だった中国人団体観光客の日程が突然キャンセルされた。

韓国の代表的なインバウンド(外国人向けの韓国観光サービス)旅行会社であるニュー華青国際旅行社は「29日に上海を出発して3泊4日の日程で済州(チェジュ)を旅行する予定だった中国人観光客25人が予約をキャンセルした」と28日、明らかにした。

予約がキャンセルされたのは今月24日だ。中国側の送客会社が現地メディアの報道に負担を感じてニュー華青国際旅行社にキャンセルの意向を伝えてきたという。


観光客はノービザ制度を利用して29日午前、上海浦東空港から済州空港に入って、12月2日午後に済州を発つ予定だった。3泊4日の間、済州の龍頭岩(ヨンドゥアム)、東門(トンムン)市場、ウェドルゲ、薬泉寺、O’sulloc(オソルロッ)ティーミュージアム、城山日出峯(ソンサンイルチュルボン)などを見学する日程だった。

済州道によると、これら25人の観光客は中国政府が許可した団体ビザの発給を受けた一行ではなかった。現地旅行会社の集客活動はなかったが、旅行会社に「済州旅行がしたい」とまず意思を伝達して進められていた件だった。

ニュー華青側は「政府が公式に韓国観光の許可をしなかった状況で進められていた件だった」とし「しばらくしたら中国人の済州旅行が再開しそうな兆しがみえる」と明らかにした。

実際、中国の国家旅游局が28日に北京と山東地域の一般旅行会社に韓国行きの団体観光を許可した。

中国の団体観光許可の動きは先月31日の韓中関係改善発表後から感知されてきた。ニュー華青のウ・ソンドク代表は28日、「昨日、中国旅游局と現地旅行会社が会議を行った後、今日発表したようだ」とコメントした。ウ代表はまた「現地旅行会社と接触している。今なら旅行商品を出しても集客はそれほど難しくなさそうだ」とし「年末になれば団体観光客が来ると思う」と話した。

しかし、中国の今回の措置は北京・山東地域に限定されている上、チャーター機やクルーズ商品を含めてオンライン広告は許可されていない。韓国観光公社によると、昨年の全体訪韓中国人旅行客(807万人)のうち、北京・山東省地域からの旅行客は30%に達する。

このような制限のため、年内に大規模な団体観光客の訪韓はないものとみられる。また、中国旅游局は現地旅行会社にロッテに関連する旅行商品を含めないよう指示した。ことし2月、ロッテグループがTHAAD配備の敷地として星州(ソンジュ)ゴルフ場を提供したことに対し、今もその態度を変えていないという意味に取れる。中国に進出したロッテマートはTHAAD報復で経営難に陥り、結局、ことし9月に撤退を決めた。

済州道観光協会のキム・ヨンジン会長は「最近の韓中関係を見ると、今年末の韓中首脳会談が無事に終われば中国人観光客の再訪問が近い将来可能になるとみている」と述べて期待をにじませた。



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