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<囲碁:人間vs人工知能>偉大な初勝利の李世ドル、3局負けてもあきらめなかった

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アルファ碁も完ぺきというわけではなかったし、李世ドル(イ・セドル)はあきらめなかった。

13日、ソウル光化門(クァンファムン)のフォーシーズンスホテルで開かれた「グーグル・ディープマインド・チャレンジマッチ」の5回戦第4局で李世ドル九段が180手で中押し勝ちした。

アルファ碁との9回目の公式対局でおさめた「人間界」の初勝利だった。2014年、地球上に初めて登場した人工知能アルファ碁は、昨年10月に欧州チャンピオン樊麾(ファン・フイ)との5回戦を一気におさめた。李九段にも12日まで3局勝ち続けた。一日3万個の棋譜を自ら学習し、1200個余りのCPU(中央処理装置)を装着して中央の「厚み」まで計算しながら最適な手を見つけ出すアルファ碁は、人間が届かない「囲碁の神」のようになりつつあった。


だが李九段は不屈の闘魂で、スパコンの隙間を攻略していった。戦略は「先に実利、後に打開」だった。第4局の序盤に李九段は生半可に飛びかることはしなかった。冷静な人工知能のように耐えてこらえた。左右辺に最大限の実利を得ていった。その隙間にアルファ碁が中央に勢力を積み重ねていった。局面は以前のように侮れなかった。すると李九段は特有の勝負の呼吸で「特攻隊」を投入した。

中盤、白兵戦が熾烈になりながら李九段は早目に秒読みに入った。1秒を残してかろうじて石を置く李九段の手が震えた。だが1時間以上も残っていたアルファ碁は堅固だった。依然として状況はアルファ碁の優勢だった。

誰でもすでに戦勢が移ったと予想した瞬間、李九段が中央の「ワリコミ」で勝負の賭けに出た。崖っぷちでも決して退かない、魂の着点だった。100万個の棋譜でも見ることができなかった妙手にアルファ碁は揺らぎ、その後、悪手を繰り返しながら自ら崩れた。

キム・ソンニョン九段は「アルファ碁は、相手方が自分の眼に侵入した時の対処能力が少し不十分だ。李九段がそれを看破したのだ。たった3回の経験だけで人工知能の弱点を知ったのは奇跡」と伝えた。

4時間44分の血戦だった。李九段は「1局勝ったことが、これほどうれしいことはない。値を付けることのできない1勝」と感激していた。グーグルの「ディープマインド」のデミス・ハザビス最高経営責任者(CEO)は「李九段のように創意的な天才と対局したのはアルファ碁の限界をテストするためだ。今日の敗北は非常に重要だ」と話した。

グーグル・ディープマインド・チャレンジマッチ最終5局は15日午後1時から行われる。



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