大谷はまだ２１歳だが、日本を代表する「エース」に定着した。今季２２試合で１５勝５敗、防御率２．２４をマークし、パリーグ最多勝投手、防御率トップとなった。最高１６０キロのストレートに多彩な変化球を持つ。投打を兼ねた選手として有名な大谷は欠点がほとんどない投手に挙げられる。


韓国代表チームの金始真（キム・シジン）戦力分析チーム長（５７）は今年４回日本に行き、大谷の投球を分析した。韓日戦で勝つためには大谷を必ず攻略しなければいけない。指導者として投手育成に高い評価を受ける金始真チーム長の目にも大谷はトップレベルの投手だった。金チーム長は「直球の平均球速が１５６－１５７キロ。ストライクゾーンの隅々を突く制球力も相当なレベル」と伝えた。最も印象深かった部分は変化球の制球力と緩急の調節だった。大谷はスライダーとスプリット、フォークボールを混ぜる。金始真チーム長は「１４０キロ序盤のスライダーとスプリット系列の１２０キロ中盤のフォーク、１３０キロ中盤の完全フォークボールを投げる。同じ球でも速度を変え、緩急の調節をしながら相手のタイミングを奪う」と高く評価した。