今日、韓国の国家代表サッカーチームがロシア代表チームを相手に2014ブラジルワールドカップ(W杯)で最初の試合を行った。国民皆の願いを込めて、韓国サッカーチームの善戦を祈っていた。国民が、韓国のサッカーチームに期待するのはひたすらに“勝利”だけではない。試合結果を問わず選手たちが渾然一体となって堂々と後悔のない試合を繰り広げることだ。そのような情熱と闘魂だけでも国民は大きな感動をもらい励みになる。洪明甫(ホン・ミョンボ)代表チーム監督は就任後初めての公式の場で、選手たちに「ワンチーム、ワンスピリット、ワンゴール(One Team、One Spirit、One Goal)」を明らかにした。1つになったチームで1つの精神と目標を持って走ろうということだ。今、韓国代表チームに必要なことも、まさにこのような心がけだ。
韓国サッカー代表チームの善戦と同じぐらいに国民が切実に熱望していることがもう1つある。まさに「経済が生き返ること」だ。ほとんどすべての世論調査で常に最初に挙げられる国政課題が「経済の再生」だ。国民はそのまま数字上に表れる成長率の向上ではなく、暮らし向きが良くなることが手や肌で感じられることを望む。朴槿恵(パク・クネ)政権の第1期経済チームトップの玄オ錫(ヒョン・オソク)副首相兼企画財政部長官は、離任の記者会見で「経済回復の火種を生かしたが、(国民が)自分の子供がいい職場に就いて自分の店がお客さんで賑やかになるように(経済回復を)肌で感じるべきなのに、それができずに残念だ」という所感を明らかにした。
こうした国民的な願いを抱え込んで朴槿恵政権の第2期経済チームがスタートした。新しい経済チームのトップに内定した崔炅煥(チェ・ギョンファン)セヌリ党議員は、まだ国会の人事聴聞会の手続きが残っているが、前政権ですでに知識経済部長官をつとめていたこともあり聴聞報告書の採択は無難と見られる。新しい経済チームだからといっても変わったメンバーはチーム長格の崔内定者と安鍾範(アン・ジョンボム)青瓦台(チョンワデ、大統領府)経済首席の2人だけだ。しかし経済チーム核心ラインの交代で組まれた新しい陣容は第1期経済チームとは明らかに変わった。全く新しいチームが構成されたように見えるほどだ。
事実、第1期経済チームは単一チームということすら難しかった。経済チームの核心である玄オ錫副首相と趙源東(チョ・ウォンドン)経済首席は現政権のスタート過程に参加していなかった正統な官僚出身だ。大統領との共感や政界の実力者グループとの親密な関係が全くなかった人物だ。新政権スタート時の人事騒動の渦中に、急きょ外部から選び出した傭兵と変わらなかった。大統領選挙の公約の樹立に関与することもなかったし、経済政策の下絵を描くこともなかった。個人的な指向のせいもあったが、あまりにも力づけられるものがないと見ると、リーダーシップを発揮することも難しかったし、チームワークが生き返ることもなかった。だから政策を主導するよりは、ただ大統領の非常に細かい指示を受けるのに忙しかった。事実上「ワンチーム」ではなかったのだ。第1期の経済チームは運も悪かった。無理に抱え込んだ大統領選挙公約と経済民主化の風に巻き込まれて1年の歳月を虚しく送った上に、今年に入ってやっと出した「経済革新3カ年計画」はまともにスタートする前にセウォル号惨事に埋もれてしまった。「ワンスピリット」も「ワンゴール」もなかったのだ。
【コラム】韓国経済での「ワンチーム、ワンスピリット、ワンゴール」(2)
韓国サッカー代表チームの善戦と同じぐらいに国民が切実に熱望していることがもう1つある。まさに「経済が生き返ること」だ。ほとんどすべての世論調査で常に最初に挙げられる国政課題が「経済の再生」だ。国民はそのまま数字上に表れる成長率の向上ではなく、暮らし向きが良くなることが手や肌で感じられることを望む。朴槿恵(パク・クネ)政権の第1期経済チームトップの玄オ錫(ヒョン・オソク)副首相兼企画財政部長官は、離任の記者会見で「経済回復の火種を生かしたが、(国民が)自分の子供がいい職場に就いて自分の店がお客さんで賑やかになるように(経済回復を)肌で感じるべきなのに、それができずに残念だ」という所感を明らかにした。
こうした国民的な願いを抱え込んで朴槿恵政権の第2期経済チームがスタートした。新しい経済チームのトップに内定した崔炅煥(チェ・ギョンファン)セヌリ党議員は、まだ国会の人事聴聞会の手続きが残っているが、前政権ですでに知識経済部長官をつとめていたこともあり聴聞報告書の採択は無難と見られる。新しい経済チームだからといっても変わったメンバーはチーム長格の崔内定者と安鍾範(アン・ジョンボム)青瓦台(チョンワデ、大統領府)経済首席の2人だけだ。しかし経済チーム核心ラインの交代で組まれた新しい陣容は第1期経済チームとは明らかに変わった。全く新しいチームが構成されたように見えるほどだ。
事実、第1期経済チームは単一チームということすら難しかった。経済チームの核心である玄オ錫副首相と趙源東(チョ・ウォンドン)経済首席は現政権のスタート過程に参加していなかった正統な官僚出身だ。大統領との共感や政界の実力者グループとの親密な関係が全くなかった人物だ。新政権スタート時の人事騒動の渦中に、急きょ外部から選び出した傭兵と変わらなかった。大統領選挙の公約の樹立に関与することもなかったし、経済政策の下絵を描くこともなかった。個人的な指向のせいもあったが、あまりにも力づけられるものがないと見ると、リーダーシップを発揮することも難しかったし、チームワークが生き返ることもなかった。だから政策を主導するよりは、ただ大統領の非常に細かい指示を受けるのに忙しかった。事実上「ワンチーム」ではなかったのだ。第1期の経済チームは運も悪かった。無理に抱え込んだ大統領選挙公約と経済民主化の風に巻き込まれて1年の歳月を虚しく送った上に、今年に入ってやっと出した「経済革新3カ年計画」はまともにスタートする前にセウォル号惨事に埋もれてしまった。「ワンスピリット」も「ワンゴール」もなかったのだ。
【コラム】韓国経済での「ワンチーム、ワンスピリット、ワンゴール」(2)
この記事を読んで…