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【中央時評】セウォル号惨事と朴槿恵政権(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
私たちの共同体の構造的な問題と弊害、そして政府機関の深刻な無能さと無責任が重なって招いた旅客船「セウォル号」惨事で、国民の心と国家能力は危機状態だ。朴槿恵(パク・クネ)政権を越えて

、大韓民国全体が、精神の中心と問題解決の方向を失っている。表面的な政治的・理念的対決にもかかわらず、その間の構成員の心の基礎として共有されていた根本的な価値・能力・信頼・方向・心情構造が、大きく揺れている。

大人として、若い魂が「水葬されていく」実際の状況をすべての国が目を開けて見守る状況を客観的に理解することもできず、自分自身を許すこともできず、彭木(ペンモク)と安山を2回訪れた。結論は、彭木の悲劇をきちんと慰労・治癒し、事態を招いた要因を根本からえぐり取る徳性と能力に、この共同体の未来がかかっている。政府の責任と対処が何よりも大きい。さらに共同体全体の懺悔と国家発展路線の転換も必須だ。


彭木で親の限りない号泣と絶叫、耐えがたい悲しみと絶望を見ながら、また、上下の国政担当者の支離滅裂を見ながら、栗谷李珥が叫んだ「土崩瓦解」が胸の奥にまで下りてきた。「必死即生」を言った鳴梁大捷のウルドルモク(鳴梁海峽)では、国家の守護と民の安危に対する心労焦燥で激しい胃腸病に苦しんだ李舜臣(イ・スンシン)の気持ちが毛骨を悚然とさせた。本当の愛民と愛国とは何か。

朴槿恵大統領と政府は韓国で4つの“最初”記録を持つことになった。振り返ると、セウォル号以前の最初の事態で理念と陣営論理を越えて客観的な判断と厳正な責任性を持ち、非常に厳しい国家紀綱を立てていれば、上下政府組織が今の難破状態にまではならなかったはずだ。

1つ目、建国以来、元大統領の2世が率いる最初の政府だ。筆者が「中央時評」で指摘したように(2012年10月18日)、現代共和主義の登場以来、世界的に2世政府の業績は非常に良くない。こうした普遍性を踏んで、果たして韓国的な例外を見せられるかが大きく注目される。

2つ目、最高情報機関を含む国家機構の大統領選挙介入論争で、民主主義の根幹である選挙自体が正当性に挑戦を受け、合法性・合憲性・正統性問題を引き起こした民主化以後の最初の政府だ。海外メディアは大統領選挙論争を、東欧・東南アジア・中東・アラブの政情不安定国家レベルで扱った。



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