米ペンシルバニア大のイ・ジョンシク名誉教授(兼慶煕大客員教授、83)は、官僚制の弊害を朝鮮が敗亡した主な原因の一つだと指摘する。官僚制自体が問題だということではない。朝鮮初期の科挙制を通じて優秀な官吏を選抜し、比較的公正な官僚制が維持されたが、後期になるにつれて変質した。「消耗的で排他的な党派争いと特定一族を中心にした権力の集中が深まった」という指摘だ。最近の言葉でいうと「権力のカルテル」ということだ。旅客船「セウォル号」沈没事故で官フィア(官僚マフィア)の問題点が俎上に載せられている現在、改めて考えさせられる部分だ。
「官僚社会の特徴は昔も今も改革を嫌うという点だ。官僚社会の弊害が長く続けば、国は隆盛できない。それが朝鮮の衰退に大きな影響を及ぼした」。
「朝鮮の敗亡は腐敗官僚制のため、権力カルテル作り利権を独占」(2)