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中国共産勢力、金正恩3代世襲には冷ややか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
政治局常務委員9人が集団指導体制を構成する中国独特の権力構造で、上海幇は相対的に多数を占めている。このため上海幇内でひとまず北朝鮮後継体制支持に対する共感が形成されれば、中国指導部が交替しても次期権力から支持と支援を引き出すのに有利だ。

昨年10月26日に赴任した池大使は今年2月14日に胡錦涛国家主席に信任状を提出することができた。これに先立ち昨年12月1日に胡主席はパキスタンなど7カ国大使の信任状を接受したがその1カ月前に赴任した池大使は除外した。これに対し当時何か話せない理由があり、意図的に締め出したのではないかという解釈が飛び交った。北朝鮮の世襲に否定的な共産主義青年団勢力が足払いしたという憶測まで回った。胡主席は共産党青年団系列の座長だ。

興味深い点は池大使が胡主席に信任状を提出した後に見せた歩みだ。池大使は4月初めからわずか20日間に上海幇核心勢力と集中的に接触した。4月7日に宣伝と理論を担当する党序列5位の李長春党中央政治局常務委員に会った。25日には4位の賈慶林中国人民政治協商会議主席と面談した。28日には次期国家主席に事実上内定した序列6位の習近平国家副主席兼党中央軍事委副主席に面会した。20日には上海幇の別の実力者の孟建柱公安部長とも会った。


昨年12月には訪中した崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議議長とともに序列2位の呉邦国全国人民代表大会常務委員長に会った。

池大使は政治局常務委員9人で上海幇に分類される6人のうち序列8位の賀国強党規律委員会書記、序列9位の周永康政法委員会書記を除く4人に会ったのだ。その一方で共産主義青年団の代表的次期有力者で序列7位の李克強常務副総理をはじめ、共産主義青年団出身者らとは接触がなかった。北京の外交消息筋は、「一国の大使が外交副部長(次官)に会うのも難しいが池大使は1カ月間に政治局常務委員3人と相次いで面談した。北京外交界で最大の話題になった」と伝えた。さらに4月末に駐中米国大使職を終え帰国したジョン・ハンツマンは、「約2年にわたり在任する間、政治局常務委員とはただの1人も個別には会えなかった」とこぼしたほどだ。彼は米共和党の次期大統領候補として名前が挙がるほどの人物だ。

池大使の常務委員接触をめぐり、金正恩(キム・ジョンウン)訪中準備説や食糧支援要請説など多様な分析が出回った。だが、金委員長が1年間に3回も訪中して上海幇トップの江沢民前国家主席と面談し、その理由が金正恩後継体制に対する中国政界の支持を確かめるためのものという分析が力を増している。金委員長の立場からは江前主席との会談は後継体制支持誘導作業の画竜点睛と見ることができる。2004年9月に党中央軍事委主席から退き公式には政界を引退したとしても、江前主席は依然として上海幇のトップであり水面下で強い影響力を行使しているということが中国政界分析家らの見解だ。江前主席をてこにして上海幇出身者らを動かし3代世襲を強固にするというのが金正日の意図ということだ。

◆共産主義青年団=共産主義青年団出身の党幹部グループを指す。よく「団派」と呼ばれる。トウ小平が江沢民の後継者として抜てきした胡錦涛国家主席が座長格だ。2002年に胡錦涛が党総書記に上がった後、共産主義青年団出身の後輩らを中央政界に大挙引き込んで党内の上海幇のけん制勢力として登場した。李克強副総理が共産主義青年団の次期リーダーに挙げられる。



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