金正日の後継者の三男・金正恩
金正日の単独訪問である可能性も高い。中国権力首脳部は昨年10月、「金正恩同志をはじめとする朝鮮の新しい指導部を招請する」と北朝鮮側に伝えた。しかし金正日が後継者を国際舞台に公開登場させるにはまだ早いと判断し、平壌(ピョンヤン)に残して訪中したということだ。年初に北アフリカと中東で民主化革命が強まり、ムバラク・エジプト大統領と後継者の息子が追放される状況を目撃した金正日としては、息子の連れて行くのが難しかったのかもしれない。核開発と対南軍事挑発による対北朝鮮制裁で食糧難に苦しんでいる住民の不満が高まるなど、民心が良くないのも金正日としては悩みだ。
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