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【社説】南北軍事会談決裂…緊張の高まりに備えなくては

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が提案した南北高官級軍事会談開催を議論する実務会談が決裂した。北側代表団は9日に開かれた2日目午後の接触が始まるやいなや哨戒艦爆沈は絶対にしていないと主張し会談場を蹴飛ばして出て行ったという。前日の会談で南側が哨戒艦爆沈と延坪島(ヨンピョンド)砲撃に対する北側の責任ある措置と挑発防止の確約を本会談の議題として要求したことに対し、「本会談に進めばすべてがきれいになるだろう」とし、本会談成功に積極的な態度を見せたこととは対照的だ。初日と2日目の態度が急変した理由は明らかでない。ただ2日目の会談開始から北側がどうしても本会談を成功させるためあせっているそぶりだったという南側メディアの報道を問題にしたという。

実務会談が決裂する過程を見れば北朝鮮が今回の会談を提案した内心を読むことができる。北側は初日の会談で、本会談の議題として哨戒艦・延坪島と合わせ“軍事的緊張解消問題”を議題にしなければならないと主張したと伝えられている。南側が哨戒艦・延坪島事件を強く主張すると軍事的緊張解消問題を通じて南側主張に反論したりすり替えたりする意図だったと推定できるだろう。しかし北朝鮮が会談の成功に焦っているという報道が出ると自分たちの意図は貫徹されにくいと判断し実務会談を決裂させたのだ。結局北朝鮮は初めから哨戒艦事件などに対して明確に責任を負うより、本会談で論争を行って適当な線で乗り越えようとしたものと判断される。

経過がどうであれ会談決裂は北朝鮮の選択だ。北朝鮮が高官級軍事会談を提案した時は緊張緩和のために前向きな措置を取ることもできるという期待感が一部にあったが、誤りだったことを再確認させてくれたのだ。問題はこれからだ。会談場を蹴って出て行った北朝鮮がまた会談を提案してくる可能性はほとんどないようにみえる。だからと政府が北側に会談開催を提案する可能性もない。これでは当分南北間の緊張は持続し、かえって高まる危険性があるとみなければならない。したがって北朝鮮の追加的な挑発の可能性を含め今後の動きを十分に予測して綿密に備えなければならない時だ。

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