カーター氏を呼び出して中国に行った金正日総書記

2010.08.27 10:08

北朝鮮はカーター元大統領を平壌に招待した。１月、不法入国した長期抑留中の米国人アイジャロン・ゴメス氏の釈放問題が表面的な理由だったが、朝米関係に関する重大な協議が行われる見方が有力だった。金正日－カーター面談に続き、金正日委員長が、労働教化刑８年を宣告されたゴメス氏を特別赦免してカーター氏がゴメス氏を飛行機に乗せ、米国に帰還させるのが予想構図だった。１年前、ビル・クリントン元米国大統領が北朝鮮に抑留された米国カレントテレビ女性記者２人の釈放のために動いた手順だ。

しかし金委員長は今回は違った。カーター元大統領が到着した２５日、北朝鮮政権の実勢である金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長と面談させ、夕食会を行った。クリントン元大統領と食事をして、明るい笑顔で記念撮影をした昨年８月と確実な違いがあった。といえども２６日午前に面談する可能性を残しておいた。