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過去最多の生徒感染にオミクロン株まで…「全面登校」が早くも危機=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナ事態の初期以来およそ2年ぶりに全国の幼稚園と小中高校の全面登校が再開された今月22日午前、ソウル道峰区(トボング)の小学校で児童が登校している。 [写真 共同取材団]

「子どもは大人よりも新型コロナに多く感染するというが、このまま登校させても問題はないのか」(ソウル城北区の保護者イさん)。

生徒の新型コロナ感染急増に「オミクロン株」拡大の懸念までが加わり、日常生活に戻ろうとしていた学校に早くも危機が迫っている。教育部によると、全面登校開始から1週間、一日の生徒(満18歳未満)感染者数平均は414.4人で過去最多となった。教育部が公式集計する木曜日-水曜日の1週基準で、これまで最も多かった一日平均感染者数386人(18-24日)より15.6人も多い。特に24日には一日の生徒感染者数が531人で、過去最多だった530人(11月2日)を上回った。

生徒感染者数に比例して保護者の不安も強まっている。中学生と高校生の子どもがいるというソウル城北区(ソンブクク)のイさん(47)は「『隣の学校の誰々が感染した』という話を聞きながらも子どもを学校を通わせているが、自分の子どもが感染するのでは、クラスの友人が感染してまた隔離されるのではなどと心配が多い」とし「食事中の会話だけでなく、必要がなければ友人との対話自体を控えるよう伝えている」と話した。


◆医療界「全面登校の準備が不十分」

医療界でも全面登校について「準備が不十分」と指摘している。高麗大九老病院の金宇柱(キム・ウジュ)感染内科教授は「登校も重要だが、感染者が急増する状況ではそれに適した戦略を迅速に準備することが重要だ」とし「生徒のワクチン接種率が低い状況で教育部は危険評価を確実にすべきだったが、徹底的な準備なく全面登校政策を実施したのは問題だ」と述べた。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日午後、教育部を含む政府部処間の「新型コロナ対応特別防疫点検会議」を開き、防疫強化について議論する方針だ。教育部では主に接種証明を18歳以下に拡大する「青少年防疫パス」適用に関する具体的な内容が議論されるとみられる。

◆青少年の副作用心配は相変わらず

しかし青少年防疫パスに対する保護者の心配も少なくない。特に小中学生の保護者の間では、ワクチン副作用の心配のため「自分の子にはすぐには接種させない」という雰囲気が形成されている。小学生の子どもがいるイさんは「成人にもワクチンの副作用があるので、子どもにすぐに接種させるという保護者は多くないはず」とし「ワクチン接種だけが新型コロナから子どもを守る唯一の方法ではない」と話した。全国父兄団体連合など一部の保護者団体は30日にワクチン接種反対記者会見を開く計画だと明らかにした。

中学生の親のチョンさん(50)は「教育部や政府は『接種しても安全』と話すだけでなく、生徒のワクチン接種の危険性について何を根拠に『安全だ』と判断したのか透明かつ正確に情報公開するべきだ」とし「ワクチン接種に対する良い点と悪い点の情報があふれる状況で、政府が生徒のワクチン接種について明確に説明しないため、非専門家の保護者らは混乱するしかない」と指摘した。

韓国教員団体総連合会(教総)のチョ・ソンチョル報道官も「青少年のワクチン接種は家庭で親子が自律的に判断できるよう政府が判断の根拠と情報を積極的に案内することが必要だ」とし「ワクチン接種をも強要するよりも生徒の学習権を最大限保障できる形で新型コロナの拡大を防ぎ、学校内での防疫をさらに徹底的に強化できる対策を提示する必要がある」と述べた。



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