世界的な総合ECサイト「アマゾンドットコム(Amazon.com)」に朝鮮時代の帽子が商品として登場した。「韓国ドラマ『キングダム(Kingdom)』の帽子-朝鮮時代伝統帽子」という説明には、ドラマ『キングダム』のスチールも添えられていた。この韓国伝統笠子帽「カッ」の価格は49.99ドル(約5540円)。両班(ヤンバン)が家で使った程子冠(チョンジャグァン)の価格は39.99ドル。関連アイテムに白の道袍(トポ)を推薦している。道袍の価格は109.09ドル。アマゾンドットコムではこれら帽子と道袍をハロウィン衣装に推薦していた。
これはNetflix(ネットフリックス)を通じて放映されたドラマ『キングダム』が外国人の間で大きな人気を呼んで広がった現象だ。一種の人気ドラマの中アイテム(グッズ)販売だ。実際、キングダムを見た多くの外国人のツイッターレビューを見ると、ドラマの中の帽子に大きな関心を持っていることがわかる。「あなたはNetflixでキングダムを必ず見るべき。ゾンビと本当にファンシーな帽子のために」「キングダムを通じて朝鮮の歴史と帽子についてもう少し知りたかった」「シリーズ2の内容がすでに気になるが、2部では朝鮮の帽子をもっと多く見たい」「Netflixキングダムはゾンビと帽子に対するドラマだ」「すべての人が最高の帽子をかぶっている」「Netflixキングダム、本当にすばらしいが、最高なのはゾンビより帽子」などのレビューが続いている。ある人たちはドラマ『キングダム』の題名を『カッキングダム』と変えて呼ぶこともした。神を意味する単語「GOD」と笠帽子「カッ」が韓国語で同じ発音であることにひっかけてつけられた。(訳注:正確には韓国語の最初の子音は濁音にならないため、全く一緒にはならない)
ドラマ『キングダム』を通じて韓国を「帽子の国」と新たに認識した外国人が多いが、これは今更のことではない。2017年国立民俗博物館と天安(チョナン)博物館が共同で企画した「帽子、品格の完成」展示図録を見ると、実際に朝鮮は「帽子の国」だった。開港期に朝鮮を訪問したフランス民俗学者シャルル・ヴァラ(Charles Varat)のような外国人は、韓国の人々が身分を問わず色とりどりの帽子をかぶっている様子を見て韓国を「帽子の国」「帽子の発明国」「帽子の王国」と呼んで絶賛したという。フランス画家ジョセフ・ド・ラ・ネジエールは「帽子に関する限り、アリストテレスに諮問をしてもかまわないレベル」としながら感心したりもした。
有名ファッションデザイナーのキャロライナ・ヘレラは2011年春・夏ニューヨークコレクションの舞台ですでに女性モデルの頭飾りに韓国の笠帽子を活用したことがある。
韓国の帽子は単にファッションの小道具だけではなかった。衣冠整斉(ウィグァンジョンジェ、格式を備えて衣服と帽子をきちんと着こなす)を通じて品格を完成した一種の文化だと定義することができる。『韓国服飾辞典』著者であるカトリック大学のカン・スンジェ名誉教授は「古代から、わが国は冠をかぶっていないサントゥといわれるまげをしただけの男はサンノム(庶民)として分類された」とし「身分と用途に合う多彩な帽子が存在するわれわれを日本が非常に羨んだ」と話した。特に、ソンビは国政を議論しに行くときにかぶる帽子と執務をするときの帽子、家で使う帽子などがみな違うほどその種類が多種多様だった。TPOにあわせた帽子を着用して礼と品位を守ろうとしたためだ。
外国人も一目惚れした韓国伝統笠帽子「カッ」…アマゾンでも販売(2)
これはNetflix(ネットフリックス)を通じて放映されたドラマ『キングダム』が外国人の間で大きな人気を呼んで広がった現象だ。一種の人気ドラマの中アイテム(グッズ)販売だ。実際、キングダムを見た多くの外国人のツイッターレビューを見ると、ドラマの中の帽子に大きな関心を持っていることがわかる。「あなたはNetflixでキングダムを必ず見るべき。ゾンビと本当にファンシーな帽子のために」「キングダムを通じて朝鮮の歴史と帽子についてもう少し知りたかった」「シリーズ2の内容がすでに気になるが、2部では朝鮮の帽子をもっと多く見たい」「Netflixキングダムはゾンビと帽子に対するドラマだ」「すべての人が最高の帽子をかぶっている」「Netflixキングダム、本当にすばらしいが、最高なのはゾンビより帽子」などのレビューが続いている。ある人たちはドラマ『キングダム』の題名を『カッキングダム』と変えて呼ぶこともした。神を意味する単語「GOD」と笠帽子「カッ」が韓国語で同じ発音であることにひっかけてつけられた。(訳注:正確には韓国語の最初の子音は濁音にならないため、全く一緒にはならない)
ドラマ『キングダム』を通じて韓国を「帽子の国」と新たに認識した外国人が多いが、これは今更のことではない。2017年国立民俗博物館と天安(チョナン)博物館が共同で企画した「帽子、品格の完成」展示図録を見ると、実際に朝鮮は「帽子の国」だった。開港期に朝鮮を訪問したフランス民俗学者シャルル・ヴァラ(Charles Varat)のような外国人は、韓国の人々が身分を問わず色とりどりの帽子をかぶっている様子を見て韓国を「帽子の国」「帽子の発明国」「帽子の王国」と呼んで絶賛したという。フランス画家ジョセフ・ド・ラ・ネジエールは「帽子に関する限り、アリストテレスに諮問をしてもかまわないレベル」としながら感心したりもした。
有名ファッションデザイナーのキャロライナ・ヘレラは2011年春・夏ニューヨークコレクションの舞台ですでに女性モデルの頭飾りに韓国の笠帽子を活用したことがある。
韓国の帽子は単にファッションの小道具だけではなかった。衣冠整斉(ウィグァンジョンジェ、格式を備えて衣服と帽子をきちんと着こなす)を通じて品格を完成した一種の文化だと定義することができる。『韓国服飾辞典』著者であるカトリック大学のカン・スンジェ名誉教授は「古代から、わが国は冠をかぶっていないサントゥといわれるまげをしただけの男はサンノム(庶民)として分類された」とし「身分と用途に合う多彩な帽子が存在するわれわれを日本が非常に羨んだ」と話した。特に、ソンビは国政を議論しに行くときにかぶる帽子と執務をするときの帽子、家で使う帽子などがみな違うほどその種類が多種多様だった。TPOにあわせた帽子を着用して礼と品位を守ろうとしたためだ。
外国人も一目惚れした韓国伝統笠帽子「カッ」…アマゾンでも販売(2)
この記事を読んで…