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ワクチンも足りないのに真冬に封鎖を解除した中国…「100万人死亡」最悪のシナリオ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナウイルス

中国が防疫規制を緩和している中、CNNやフィナンシャルタイムズなどでは新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の冬の大流行が中国を襲う可能性もあると警告した。死亡者が100万人に達する可能性もあるという最悪のシナリオも提示された。

7日(現地時間)、CNNがこのような懸念を示した根拠は大きく3つある。▽中国の高齢者層のワクチン接種率が低く▽新型コロナの重症患者を治療できる医療施設が不足し▽備蓄しておいたワクチンも十分ではないということだ。

優勢株であるオミクロン変異は致命率が低いが、感染力が大きく、病床不足が生じて医療システムの崩壊につながりかねないという懸念だ。


中国ワクチンの効果に対する疑問も大きい。中国が開発したシノファーム、シノバックワクチンなどは不活性化ワクチンで、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンより効果が低いことが分かった。中国はこれまで自国製ワクチンのみを承認してきた。モデルナなど外国の製薬会社が開発したmRNAワクチンの接種は許可していない。

フィナンシャルタイムズ(FT)も、中国が防疫規制を急いで緩和すれば、冬の大流行によって保健システムが崩壊する危険があると警告した。

FTはアジアのマクロ経済コンサルティング会社「ウィグラム・キャピタル・アドバイザー」のモデル分析結果を引用し、今冬に中国で新型コロナの感染死亡者が100万人に達する可能性があると推算した。これに先立ち、中国の復旦大学研究チームも5月、国際学術誌「ネイチャーメディシン」(Nature Medicine)に、中国内の新型コロナの規制が緩和されている中で、国民が十分なワクチン接種を受けなければ6カ月以内に150万人以上が死亡する可能性があるというモデル分析を掲載している。

専門家は、高齢者層を含んでワクチンに対する国民の接近性が良くなってこそ、最悪のシナリオから抜け出すことができると見通している。

よりによって冬が近づく時点で、「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」に政策を変えるのも懸念される。米エール大公衆衛生大学院のシチェン副教授はCNN放送とのインタビューで「災難はすでにかすかに近づいている。タイミングが非常に悪い」と話した。

米国ヴァンダービルト大学医療センターで感染性疾患を研究するウィリアム・シャープナー教授は「中国には他の良い選択肢がない」とし「中国はこれから深刻な疾病や死亡、医療システム関連ストレスによる苦痛の期間を経るしかないだろう」と見通した。

全世界の他の国々が新型コロナの勃発初期に苦しんでいた問題を、中国は今になって体験するだろうという説明だ。



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