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「ウィズコロナ」控えた韓国、ワクチン未接種590万人

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
「胎児に何かあればどうしてくれるのか」(出産を来月に控えたチェさん、32、大邱)。「呼吸器疾患があるので接種すれば深刻なことになりそうだ」(キムさん、25、ソウル東大門区)。「友人が接種した後に倒れたが、政府は責任を取ってくれるのか」(イさん、35、蔚山)。

段階的な日常回復(ウィズコロナ)を控え、20代、30代を中心に新型コロナワクチン接種を避ける動きが続いている。疾病管理庁によると、8日0時基準で、ワクチン接種の機会が与えられながらも接種していない18歳以上の「未接種者」は590万人にのぼる。1回目の接種者は全国民の77.6%の3986万人。18歳以上の場合は90.3%が1回目の接種をし、66.2%が接種を完了した。18歳未満の小児・青少年まで合わせると1160万人がまだワクチンを接種していない。

しかし防疫当局は「ウィズコロナ」を準備している。当局はウィズコロナ転換の前提条件の一つとして「18歳以上の成人80%接種完了」を挙げた。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長は7日、「11月9日以降から段階的な日常回復案を始める可能性がある」と発表した。8日には中央災難安全対策本部がウィズコロナに言及した。70歳未満の基礎疾患など入院要因がない無症状・軽症の感染者本人が希望する場合は自宅での治療を可能にした。制限的に施行中の自宅療養を拡大したのだ。


韓国リサーチが6日に発表した調査結果によると、「ワクチンを接種しない」という回答は30代が9%で最も多く、18-29歳は6%で後に続いた。全年齢帯では5%がワクチン拒否を明らかにした。このうち77%がその理由に「異常反応の心配」を選んだ。1カ月前に比べて7ポイント上昇した。20代、30代の人口は1360万人を超える。このうち6-9%がワクチンを拒否する場合、単純計算で未接種者は同年齢帯だけでも81万-122万人となる。

海外でもワクチン拒否事例が見られる。オランダではミス・コンテスト優勝者が7日(現地時間)、ワクチン接種を望まないとして「ミス・ワールド」出場を辞退した。英プロサッカープレミアリーグの選手の間では「ビル・ゲイツがコロナを広め、ワクチンを接種すればDNA構造が変わって不妊になる」というデマが広がり、接種率が50%を下回っている。各国政府は公務員と職員100人以上の民間企業に接種を義務化(米国)したり、未接種者の列車・飛行機・船舶利用を制限(カナダ)したりするなど、強硬対応に入っている。韓国もウィズコロナ施行のために「ワクチンパス」の導入を検討している。しかし副反応を憂慮してワクチン接種を拒否する人たちは「逆差別」「もう一つの副反応」として反発している。

専門家らは、どうして接種しないのかと叱責する前に情緒と状況を理解する意思疎通戦略が必要だと助言した。嘉泉大学医大予防医学科のチョン・ジェフン教授は「若い世代に致命的であるほど危険な異常反応はほとんどないというデータを引き続き広報し、不安感を減らす必要がある」と強調した。



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