北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が昨年9月、北朝鮮の最高人民会議第14期第13回会議で発言している。聯合ニュース
北朝鮮の対内メディア「労働新聞」は6日、咸鏡南道(ハムギョンナムド)中部の「楽園郡(ラグォングン)地方発展政策対象建設着工式」を報じたが、党大会に関する日程は明らかにしなかった。劇的効果を高めるために日程発表を遅らせる一方で、対内成果を強調することに熱を上げている雰囲気だ。
民間衛星には、党大会が間近に迫っている兆候が次々と捉えられている。NKニュースが4日(現地時間)に公開したPlanet Labs(プラネット・ラボ)の衛星画像を見ると、平壌(ピョンヤン)「4・25文化会館」の外壁に巨大な赤い装飾が掲げられた。金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)の肖像画を掲げるための掛け軸と推定される。2021年の第8回党大会の際も、開幕5日前に赤い装飾が確認されていた。この他に平壌近郊の美林(ミリム)訓練場では、兵士たちが「鎌とハンマー」の隊列を練習するなど、軍事パレードを準備する姿も捉えられた。
「党・国家体制」である北朝鮮において、党大会は国政運営の方向と主要政策路線を決定する最高意思決定機関だ。1946年8月の第1回党大会以降、2021年1月の第8回まで8回開催された。1980年10月に開かれた第6回大会では、金正日が金日成の後継者として公式に宣言された。金正日は執権期間中、一度も党大会を開かず「隠遁の指導者」のイメージを強めた。一方で金正恩氏は2016年、36年ぶりに党大会を復活させて第7回大会を実施した。以降、5年周期が定着している様子だ。
韓国統一部によると、金正恩氏が主管した第7回党大会は4日間、第8回は8日間行われた。今回も金正恩氏の開会の辞と開幕宣言→執行部・書記部選挙→議定(議題)承認→経済・軍事部門別党中央委員会の事業総和報告→党規約改正討議・決定→中央指導機関選挙→事業総和報告書採択および金正恩氏の閉会の辞の順と予想される。第8回大会では、6日目に金正恩氏を労働党総書記に推戴した。
第9回大会の主要な注目ポイントは、金正恩氏の対外メッセージだ。第9次(2026~2030年)はトランプ第2次政権の任期(2025~2029年)に重なっているため、金正恩氏が今回の党大会演説を通じて、朝米対話の条件をより具体化する可能性があるからだ。これに先立ち金正恩氏は昨年9月、「非核化の執着を捨て、現実に即して平和共存を望むなら、米国と向き合えない理由はない」と明らかにした。
対南路線に関しては、「敵対的な二つの国家関係」に関して追加の言及がある可能性がある。専門家は、朝ロ・朝中関係の再調整を試みるかどうかにも注目している。
対内的には、核兵器関連または在来式兵器の近代化のための新たな課題を提示する可能性がある。先の第8回大会で金正恩氏は、国防力発展5カ年計画とともに、固体推進大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発など戦略兵器最優先5大課題の推進方向を公式化した。実際、昨年10月の党創建80周年軍事パレードで北朝鮮は「最強の核戦略兵器体系」として、固体燃料基盤のICBM「火星20型」を公開した。
党大会の公式日程が終われば、金正恩氏は娘のジュエ氏らと共に慶祝大公演と記念軍事パレードを参観すると予想される。
続けて最高人民会議を開催するとみられているが、この場で金正恩氏を「主席」に推戴する手続きが行われる可能性があるという観測が出ている。これに関連し、北朝鮮専門メディア「38ノース」は、第9回党大会と最高人民会議を経て、金正恩氏の「朝鮮民主主義人民共和国主席」の職責が公式化される可能性があると展望した。北朝鮮が2024年9月以降、金正恩氏を「国家首班」と称してきたが、これは1974年と1992年の改正憲法に規定された「主席」の役割と一致するという点からだ。
金正恩氏が主席の呼称を使うことになれば、祖父である金日成の死去(1994年)から32年ぶりとなる。金正恩体制のリーダーシップをさらに強固にするための作業とみることができる。
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