16日、北京の人民大会堂にて、カナダのマーク・カーニー首相(左)が中国の習近平国家主席(右)と握手を交わしている。カーニー首相は、カナダ首相として8年ぶりに中国を訪問し、新時代の戦略的パートナーシップの構築に合意した。ロイター
中国中山大学の孫興傑教授は「かつてカナダは米国の対中圧迫のための『先鋒隊』の役割を果たしたが、米国の外交政策の調整によりカナダ自身が米国の標的となったことで、中米間での戦略的な動きの幅が大きく狭まった」と分析した。トランプ大統領はSNSにカナダとグリーンランド、米国を同じ色で塗り分けた地図を投稿し、カナダが米国の51番目の州になるべきだと繰り返し主張してきた。
孫教授は「国際情勢と強大国政治の深刻な変化の中で、少なくない国の外交政策がより柔軟かつ実用的になり、既存のイデオロギーに基づいた『グループ分け』のような思考を捨てつつある」と評価した。
カナダと中国双方による関税の相互撤廃は、カーニー首相と中国商務部がそれぞれ発表した。16日深夜、中国商務部の米州・大洋州局長は「カナダが2024年に中国製EVに100%の追加関税を課したことで、中国のEV輸出に相当な影響を及ぼした」とし、「今回の関税調整に基づき、カナダは中国に年間4万9000台のEV輸出クォータ(割当)を付与し、6.1%の最恵国待遇(MFN)関税を適用する」と明らかにした。
カーニー首相はこれに先立ち記者会見で、「3月1日から中国はカナダ産カノーラ(菜種)の関税を現在の84%から15%に引き下げる」とし、「カノーラミール(絞りかす)、ロブスター、キングクラブ、エンドウ豆が、少なくとも今年末まで差別禁止関税の適用を受けないことになる」と発表した。これによりカナダには30億ドルの輸出注文が期待できるとし、2030年までに対中輸出を50%増やすという目標を提示した。
トランプ氏に翻弄されたカナダ、中国と密着…「新たな戦略的パートナーシップ」を宣言(1)
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