1973年、蔚山(ウルサン)現代造船所を視察する当時の朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領(左) [国家記録院]
今年は韓日国交正常化60周年だ。その歴史的な流れの中で1998年の金大中・小渕宣言は両国関係を未来志向に転換した決定的な契機として記録されている。多くの人々が金大中の政治的決断を強調する。しかしその決断が力を発揮できた背景には韓国の変化した経済的地位があった。朴正熙が主導した産業化の結実の上で金大中の外交的構想が実現したという点だ。漢江(ハンガン)の奇跡は単純な経済指標の変化でなく、日本が韓国に対する見方を変えた構造的な力だった。産業化以降に蓄積された製造業の競争力と国家地位がなかったとすれば、日本が韓国を対等なパートナーと認める余地はなかったはずだ。すなわち、産業化による国力の伸張が金大中・小渕宣言の根本動力だった。
しかし金大中・小渕宣言が生み出した韓日パートナーシップは宣言的な意味を大きく越えられなかった。国交正常化がはるかに遅れた韓中関係さえも自由貿易協定(FTA)を締結して「戦略的協力パートナーシップ関係」に格上げされたが、韓日パートナーシップは過去27年間、一度も格上げされなかった。むしろ慰安婦・徴用問題など過去の葛藤が繰り返され、シジフォスの岩のように本来の位置に戻ったりした。2019年の日本の輸出規制は両国関係がどれほど容易に感情的な衝突に向かうかを示した事例だ。
両国は互いに引っ越しができない隣国だ。なら共生を図らなければいけない。しかも米中覇権競争が触発した通商秩序の変化は韓日両国の緊密な協力を要求している。もう米国は同盟さえも取引の対象として眺める現実主義外交を露骨化している。多国間協力はさらに重要になり、こうした環境で韓国は日本主導の包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)加盟をこれ以上ためらう理由はない。
【コラム】韓国の国力が作っていく韓日パートナーシップ(2)
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