米国史上初のインド系セカンドレディー、ウシャ・バンス副大統領夫人（３９）が存在感を表している。

最近ニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）は「バンス夫人は大衆的にはほとんど発言を控えてきた」とし「最近は慎重に自分の声を出し始めた」と伝えた。２日にワシントンで開かれた米印戦略的パートナーシップフォーラムで演説しながらＪ・Ｄ・バンス副大統領とのエピソードなどを公開し、今後、子どもたちの読解力向上のための公益活動に集中する考えを明らかにしたのが代表的な例だ。


ウシャ夫人はこの日、夫との出会いについて「Ｊ・Ｄが恋愛で加速ペダルを踏んだとすれば私はブレーキを踏んだ」とし「私は学業に集中していたため」と話した。１９８６年に米サンディエゴの中産層地域で移民者の娘として生まれたウシャ氏はイェール大（歴史学）を首席で卒業した。英ケンブリッジ大ではビル・ゲイツ氏が後援する「ゲイツ・ケンブリッジ」奨学生として修士学位を取得した。その後、イェール大ロースクールに通い、バンス氏と出会った。


バンス夫妻のある知人はＮＹＴに「彼女がいなければＪ・Ｄは副大統領になっていなかったはず」と話した。ウシャ氏の知的で落ち着いた性格が感情的な夫の性格を緩和しているという。ヒンズー教徒のウシャ氏は夫がプロテスタントからカトリックに改宗する過程も支持した。バンス氏は「ウシャは私がカトリック信者になるその過程自体が私の精神に良いはずだと言った」と語ったことがある。

ウシャ氏は２０１４年７月、バンス氏と結婚し、８歳、５歳、４歳の３人の子どもがいる。昨年７月、バンス氏がトランプ大統領候補のランニングメイトに指名されると、ウシャ氏はすぐにローファームを辞職した。ＮＹＴは「夫妻をよく知る人たちは『ウシャ夫人は公開的な席では静かだが、夫は私的に彼女の助言にかなり依存している』と話す」と伝えた。バンス氏が民主党副大統領候補のティム・ワルツ・ミネソタ州知事との討論を準備する時にも、ウシャ氏は夫に助言を惜しまなかったという。

ウシャ氏は１日、ソーシャルメディアで子どものための「セカンドレディーの２０２５夏季読書挑戦」プログラムを始めた。ウシャ氏は米印戦略的パートナーシップフォーラムで該当プログラムを始めることになったきっかけについて説明した。ウシャ氏は「弁護士時代には絶えずメールを受け、返信し、迅速に反応する必要があった。これは私の思考を変えた」とし「それでさらに難しく、長く、時には退屈な文を読むことに挑戦している」と伝えた。

実際、ウシャ氏が昨年の大統領選挙中、８４８ページもあるエミリー・ウィルソンの『Ｔｈｅ　Ｉｌｉａｄ』の翻訳本を持っている姿が何度か目撃された。トランプ政権の関係者はＮＹＴに「トランプ大統領も彼女の学問的履歴に感嘆し、彼女に美しいと話している」とし「ウシャ氏はメラニア氏とも仲が良い」と話した。ＮＹＴによると、ウシャ氏は最近、発達障害者が参加するスポーツ行事「スペシャルオリンピック」にも関与し、活動半径を広めている。

２５日、メーガン・マケイン氏が司会をするユーチューブチャンネルに出演したウシャ夫人は「数年後にファーストレディーになるかもしれないが、考えたことはあるか」という質問を受けた。ウシャ氏は「次の段階は計画していない」とし「ただ、この旅程を楽しんでいるだけで、いつかは家に戻って経歴を継続したい」と答えた。