韓国大統領選挙に出馬した(左から)国民の力の金文洙(キム・ムンス)候補、民主労働党の権英国(クォン・ヨングク)候補、改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)候補、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補が18日、ソウル麻浦区上岩洞のSBSプリズムセンタースタジオで開かれた第21代大統領選挙第1回討論会の前、記念撮影をしている。 [国会写真記者団]
中央日報は政治コンサルティング「ミン」のパク・ソンミン代表、仁川大のイ・ジュンハン政治外交学科教授、新成長経済研究所のチェ・ビョンチョン所長、エルカンパニーのチョ・エスダー代表の専門家4人に討論の成績について尋ねた。
<1>攻撃vs守備
李在明候補は「意図的な堅守」という評価を受けた。パク・ソンミン代表は「李候補は討論中ずっとゴール前を守る戦略だった」とし「主導権討論の時も李俊錫候補に質問するのを避けた。結局、大量失点はなかったが、回避する印象も与えた」と分析した。
李俊錫候補の戦略は正反対だった。守備ではなく攻撃にオールインした。パク代表は「李俊錫候補は決心したように政策の弱点に焦点を合わせて李在明候補を集中攻略し、李在明候補は守備に冷や汗を流した」と振り返った。
李俊錫候補が「李在明候補は中国・台湾に謝謝と言うなど非常に親中国的」と攻撃すると、李候補は「何でも極端化する」と防御した場面が代表的な例だ。
<2>安定感vs瞬発力
李在明候補についてチェ・ビョンチョン所長は「具体的な論争は避け、安定感のあるイメージを伝えようとしていた」とし「平常心を維持したという点では得点があったが、李候補本来の鋭さは見えなかった」と評価した。半面、李俊錫候補は討論中に「似非宗教、ノーショー候補、羊飼い少年」などの強い表現を使いながら李在明候補を挑発した。イ・ジュンハン教授は「相手に否定的イメージをかぶせた烙印戦略」とし「攻撃するスタイルで自身の政策理解度と華麗な弁舌を浮き彫りにしようとした」と分析した。
金文洙候補も李在明候補を攻撃したが、瞬発力はやや不足していたという評価を受けた。イ・ジュンハン教授は「金候補は李在明候補の安保思想と司法リスクを繰り返し攻撃しながら韓米同盟など保守の価値を浮き彫りにし、支持層を結集を図った」とし「しかし瞬発力不足を露出して決定打がなかった」と指摘した。
チェ・ビョンチョン所長は「金候補は大きなミスはなかったが、準備してきた原稿を消化しているという印象が強かった」とし「金候補本人の見解が反映されていない、鋭さを欠いた宣伝的な発言が多かった」と話した。
<3>討論話法
コミュニケーションコンサルタントのチョ・エスダー代表は意思疎通のスタイルと話法を基準に討論を評価した。李在明候補については「集中攻撃にも感情的な反応を自制したが、後半部に3、4回ほど感情的な反応があった」と指摘した。実際、李候補は討論の終盤に挟撃を受けると「極端な歪曲は国民の力出身の一般的特性」と反応した。
金文洙候補については「序盤に原稿を何度も見ながら話して不安な印象を与えたが、後半に入って自信を取り戻した」とし「しかし準備されたコメントを短文を中心に消化して単調だった。自由討論では複文を中心に発言し、冗長な印象を与えた」と評価した。
李俊錫候補には「鋭い質問で討論をよく理解し、準備してきたという印象」としながらも「攻撃的な表現や対話の遮断など、相手の話をじっくり聞くことに消極的という印象を与えた」と分析した。李俊錫候補は他の候補の発言中に「それは分かりました」と割り込んだり、「これをご存知ないですか」など弱点を浮き彫りにする話法を使った。
権英国候補については「ストーリーテリングの側面では強みを見せた」としながらも「討論というよりは演説という印象が強かった」と評価した。
パク代表とイ教授は1次討論で最も印象的な候補に李俊錫候補を選択した。チェ所長は権英国候補と李俊錫候補を、チョ代表は権英国候補を選んだ。
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