ラピダス半導体工場
ラテン語で「速い」という意味を込めた社名のように、ラピダスはサムスン電子やTSMCと違い半導体製造にかかる時間を半分に減らす「Rapid and Unified Manufacturing Service(RUMS)」を強調した。前工程と後工程、設計ソリューションに至る全過程を連係し、半導体生産に所要する時間を従来の半分に減らすということだ。会社関係者は「AI分野の需要が非常に高まり専用チップを速く作ることが重要なため」としながら半導体製造過程ではやいフィードバックが可能なサービスの競争力を強調することもした。
大規模にウエハーを加工するサムスン電子などとは違い、1回に1枚のウエハーだけ精密に制御するシングルウエハー加工方式を通じてAI時代に合わせた高性能低電力チップをオーダーメード型生産で多品種少量生産するという計画も紹介した。ソフトバンクが米国で推進する大型AIインフラ投資プロジェクトであるスターゲートだけでなく、さまざまなAIスタートアップにも早く適用できるという説明も加えた。大型顧客を先取りした競合会社とは違い隙間市場を「速度」で攻略するという計算だ。これに対し半導体業界関係者は「半導体素材と装備分野で長所を持つ日本の特性をすべて動員し速度戦をするということ。日本の半導体復興への自信を表出したとみる」と分析した。
ラピダスが速いスピードで猛追撃に出たが、本格量産まで可能かは日本国内でも懐疑的な見方が多い。5兆円に達する量産資金調達、安定した顧客確保が可能かということだ。これに対しラピダス関係者は「30~40社に打診している。技術を磨き上げることが最も重要で、そうなれば資金も集まることになるだろう」と強調した。足の甲に落ちた課題はまだある。トランプ政権が予告した半導体関税だ。いわゆる「トランプ関税」で輸出と量産に支障をきたしかねないという見通しに対しラピダスは「IBMなどと国際連係を主軸として多様な事業を進めている」と米国との接点を強調した。同社関係者は「(事業で)とても重要な役割を受け持つ米国企業も多いほど国際的なエコシステムを作って事業をしている。われわれとしては経済産業省などに是正を要請するほかない」と明らかにした。
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