「包容的な制度を構築する時、さらに堅固で強力で持続可能な経済成長を遂げることができます。世界史上最も驚くべき経済的成功を成し遂げた韓国の事例は各国が指向しなければならない方向です」。
今年のノーベル経済学賞受賞者であるマサチューセッツ工科大学(MIT)のサイモン・ジョンソン教授は14日、中央日報との電話インタビューで「韓国は包容的制度に基づいて注目すべき経済成果を成し遂げた立派な模範事例」としてこのように話した。
ジョンソン教授とMIT経済学科のダロン・アセモグル教授、シカゴ大学政治学科のジェームズ・ロビンソン教授の3人は国の繁栄に社会制度が及ぼす影響に対する研究の功労でノーベル経済学賞の共同受賞者に選ばれた。彼らは裕福な国と貧しい国を分けるカギが「社会制度」である点に注目し、特に「包容的制度」を構築した国で経済成長と国の繁栄がなされると考えた。
◇夫人が韓国系…「韓江の小説必ず読みたい」
ジョンソン教授はインタビューで、「1960年に貧しかった他の多くの国に比べて韓国が成し遂げた結果は非常に驚くべきで非常に印象的。明らかなのは韓国の成功は包容的制度に基づいたとても重要な成功事例である点」と評価した。ただ韓国が解決すべき中長期的課題として「少子高齢化が生む人口問題」を指摘した。また「すでに多くの成果を成し遂げたが韓国が世界経済で長く生き残りさらに繁栄するには非常に開放的で柔軟でなければならない」という助言をしながら「企業家精神」を強調したりもした。
彼は「K-POP、韓国ドラマなど韓国文化が世界的に全面に浮上するのは非常に肯定的。韓国の多くのクリエイターが世界が共感できるメッセージを伝えており、成功的な経済活動の源泉になっている」と話した。その上で「韓国の文化に創意性と革新を見る。ただ文化芸術だけでなく企業の領域でも幅広いモチベーションと革新の組織文化が必要だ」と強調した。
共同受賞者3人のうちジョンソン教授は韓国と近い「知韓派」だ。夫人が韓国系で、1997~1998年に韓国で勤務したことがあり、韓国関連プロジェクトに多数参加した。彼は小説家韓江(ハンガン)のノーベル文学賞受賞と関連し「よく知っている。小説を読んではいないが時間ができたら読んでみたい。とても興味深そうだ」と話した。最も好きな韓国料理はビビンバだと話した。
――韓国の成功で包容的制度についてもう少し具体的に説明するならば。
「民主主義の定着だ。韓国は現在の民主主義に向け数十年にわたり闘争してきた。もちろん容易ではなかったが、いまは国民にとってより多くの機会を提供する、非常に堅固で強力な民主主義を構築したと理解する」
――北朝鮮はどうなのか。
「韓国戦争(朝鮮戦争)以前には多くの産業基盤施設が北側にあった。ところが北朝鮮は韓国とは正反対に少数がすべての権力と経済的機会を持った極度の全体主義国家制度を採択した。韓国と北朝鮮は同じ民族に同じ地理的条件と文化を持ったがそれぞれ異なる制度を構築した結果、いまでは経済格差が10倍以上に広がってしまった」
――韓国が体験する少子高齢化問題はどのように予想するか。
「少子化にともなう人口減少は韓国経済だけでなくすべての国に非常に特別な困難を引き起こすだろう。魔法の杖があるのではないが韓国がこれまで多くの困難を乗り越えてきたことを考慮すれば、この問題もまたうまく解決するだろうとみる」
――輸出主導型の韓国経済は国際情勢の影響を多く受けるが、韓国経済に助言したい点は何か。
「企業家精神がもう少し活性化しなければならない。韓国は少数の大企業を中心に輸出指向的経済を率いたが、短期間の圧縮成長には効率的な方式だったが公正な競争が犠牲になる否定的側面もなくはなかった。重要な点は競争が自由でなければならない点だ。そして若者たちが自分のことができる機会がさらに増えなければならない。韓国経済はすでに注目すべき成果を上げたが、世界経済で生き残りさらに繁栄するには非常に開放的でなければならない。世界と疎通しなければならず、柔軟でなければならない」
――ロイター通信のインタビューでトランプ前大統領が大統領選挙で敗北する場合、結果に従わない可能性が懸念されると話した。
「知性民主主義でゲームの規則を尊重することがとても重要だ。歴史的事例を見れば民主主義と選挙方式に挑戦した権力者は結果的に国とシステムを傷つけた。トランプ前大統領は明確に敗北した2020年の大統領選挙結果も受け入れずにいる。2021年1月6日の議事堂乱入を扇動したことは絶対的に非難されることだ。彼はすでに民主主義を傷つけた責任がある。問題は今後はるかに悪くなりかねないということだ。これは非常に深刻で危険なことだ」。
今年のノーベル経済学賞受賞者であるマサチューセッツ工科大学(MIT)のサイモン・ジョンソン教授は14日、中央日報との電話インタビューで「韓国は包容的制度に基づいて注目すべき経済成果を成し遂げた立派な模範事例」としてこのように話した。
ジョンソン教授とMIT経済学科のダロン・アセモグル教授、シカゴ大学政治学科のジェームズ・ロビンソン教授の3人は国の繁栄に社会制度が及ぼす影響に対する研究の功労でノーベル経済学賞の共同受賞者に選ばれた。彼らは裕福な国と貧しい国を分けるカギが「社会制度」である点に注目し、特に「包容的制度」を構築した国で経済成長と国の繁栄がなされると考えた。
◇夫人が韓国系…「韓江の小説必ず読みたい」
ジョンソン教授はインタビューで、「1960年に貧しかった他の多くの国に比べて韓国が成し遂げた結果は非常に驚くべきで非常に印象的。明らかなのは韓国の成功は包容的制度に基づいたとても重要な成功事例である点」と評価した。ただ韓国が解決すべき中長期的課題として「少子高齢化が生む人口問題」を指摘した。また「すでに多くの成果を成し遂げたが韓国が世界経済で長く生き残りさらに繁栄するには非常に開放的で柔軟でなければならない」という助言をしながら「企業家精神」を強調したりもした。
彼は「K-POP、韓国ドラマなど韓国文化が世界的に全面に浮上するのは非常に肯定的。韓国の多くのクリエイターが世界が共感できるメッセージを伝えており、成功的な経済活動の源泉になっている」と話した。その上で「韓国の文化に創意性と革新を見る。ただ文化芸術だけでなく企業の領域でも幅広いモチベーションと革新の組織文化が必要だ」と強調した。
共同受賞者3人のうちジョンソン教授は韓国と近い「知韓派」だ。夫人が韓国系で、1997~1998年に韓国で勤務したことがあり、韓国関連プロジェクトに多数参加した。彼は小説家韓江(ハンガン)のノーベル文学賞受賞と関連し「よく知っている。小説を読んではいないが時間ができたら読んでみたい。とても興味深そうだ」と話した。最も好きな韓国料理はビビンバだと話した。
――韓国の成功で包容的制度についてもう少し具体的に説明するならば。
「民主主義の定着だ。韓国は現在の民主主義に向け数十年にわたり闘争してきた。もちろん容易ではなかったが、いまは国民にとってより多くの機会を提供する、非常に堅固で強力な民主主義を構築したと理解する」
――北朝鮮はどうなのか。
「韓国戦争(朝鮮戦争)以前には多くの産業基盤施設が北側にあった。ところが北朝鮮は韓国とは正反対に少数がすべての権力と経済的機会を持った極度の全体主義国家制度を採択した。韓国と北朝鮮は同じ民族に同じ地理的条件と文化を持ったがそれぞれ異なる制度を構築した結果、いまでは経済格差が10倍以上に広がってしまった」
――韓国が体験する少子高齢化問題はどのように予想するか。
「少子化にともなう人口減少は韓国経済だけでなくすべての国に非常に特別な困難を引き起こすだろう。魔法の杖があるのではないが韓国がこれまで多くの困難を乗り越えてきたことを考慮すれば、この問題もまたうまく解決するだろうとみる」
――輸出主導型の韓国経済は国際情勢の影響を多く受けるが、韓国経済に助言したい点は何か。
「企業家精神がもう少し活性化しなければならない。韓国は少数の大企業を中心に輸出指向的経済を率いたが、短期間の圧縮成長には効率的な方式だったが公正な競争が犠牲になる否定的側面もなくはなかった。重要な点は競争が自由でなければならない点だ。そして若者たちが自分のことができる機会がさらに増えなければならない。韓国経済はすでに注目すべき成果を上げたが、世界経済で生き残りさらに繁栄するには非常に開放的でなければならない。世界と疎通しなければならず、柔軟でなければならない」
――ロイター通信のインタビューでトランプ前大統領が大統領選挙で敗北する場合、結果に従わない可能性が懸念されると話した。
「知性民主主義でゲームの規則を尊重することがとても重要だ。歴史的事例を見れば民主主義と選挙方式に挑戦した権力者は結果的に国とシステムを傷つけた。トランプ前大統領は明確に敗北した2020年の大統領選挙結果も受け入れずにいる。2021年1月6日の議事堂乱入を扇動したことは絶対的に非難されることだ。彼はすでに民主主義を傷つけた責任がある。問題は今後はるかに悪くなりかねないということだ。これは非常に深刻で危険なことだ」。
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