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イスラエル、ベイルート住宅街を空襲…「ハマス戦争と無関係の団体も攻撃」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イスラエルのネタニヤフ首相

イスラエルが30日(現地時間)、ヒズボラとの紛争勃発以降初めてレバノンの首都ベイルートの都心を攻撃した。イスラエルの空襲の対象がヒズボラを越えて中東武装勢力全体に拡大する様相だ。ヒズボラなど「抵抗の枢軸」を後援してきたイランは報復の意思を明らかにしたが、海外メディアはイランが紛争介入を決定するのが難しいジレンマ状況におかれていると指摘した。

イスラエルは30日(現地時間)、レバノンの首都ベイルートの都心住宅街を空襲したと明らかにした。ベイルート住宅街のアパートを狙った今回の空襲で、イランと友好関係にあったパレスチナ人民解放戦線(PFLP)の指導部3人が死亡した。また、パレスチナの武装組織ハマスと緊密な関係にあるレバノンのイスラム武装組織ジェマ・イスラミアの組織員も死亡したと、現地メディアは伝えた。ヒズボラとは違い、中東の親イラン武装組織「抵抗の枢軸」に分類されていない勢力だ。アルジャジーラは「ベイルート都心に対する初の空襲で、PFLPは昨年10月に始まった戦争と関係がない団体だった」とし「イスラエルが『レッドライン』を越えた」と報じた。ハマスはこの日、イスラエルがレバノン南部のパレスチナ難民村を空襲し、ハマスの幹部が死亡したと発表した。イスラエルは前日には戦闘機や空中給油機などを数十機の航空機を動員し、約1700キロの距離にあるイエメンのフーシ派の拠点を爆撃した。

ヒズボラのナンバー2のナイム・カセム氏はこの日の演説で「我々は現在の位置から動かない。ガザ地区とパレスチナを支援するためにイスラエルという敵と引き続き向き合う」と明らかにした。カセム氏は「我々は2006年にイスラエルに対抗した当時のように勝利するはずであり、若干の忍耐心が必要だ」とし「戦闘は長くなるだろう」と述べた。レバノンのミカティ首相はレバノン南部に軍隊を送る準備ができていると明らかにした。


イラン外務省のカンアニ報道官もこの日の定例記者会見で、レバノン派兵の可能性について「追加の兵力や義勇軍(volunteer force)を送る必要がない」とし「レバノンはシオニスト政権(イスラエル)を退ける能力がある」と話した。

この日、ヒズボラ・ハマスなどを後援するイランのペゼシュキアン大統領は「イスラエルが『抵抗の枢軸』を順に攻撃している」とし「レバノンをそのままにしておかない」と述べた。イラン外務省は27日、ナスララ師を狙ったイスラエルの空襲でイスラム革命防衛隊(IRGC)の幹部が死亡したことについて「放っておかない」と報復の意思を明らかにした。

しかし海外メディアはイランがジレンマにおかれていると伝えた。イランがイスラエルとの直接戦争に入る場合、イスラエルの背後にいる米国の介入を招くだけでなく、長く西側の経済制裁を受けてきたため戦争遂行の余力がないと指摘した。フィナンシャルタイムズ(FT)は「イランは1980年に(米国の支援を受けた)イラクと戦争をしながら、自らの通常火力が不足することを知り、地域の武装団体に依存した」と説明した。



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