大雨が降った21日、慶尚南道金海市新文洞のある仮小屋の屋根の上に60代の男性が孤立している。[写真 慶南消防本部]
この過程で20日、金海金官伽倻の代表遺跡地である「大成洞(テソンドン)古墳群」の西側斜面の一部(約96平方メートル)が崩れ落ちた。大成洞古墳群はユネスコ世界遺産に登録された韓国の7つの伽耶古墳群の一つだ。
21日午後5時34分ごろ、釜山市釜山鎮区(プサンシ・プサンジング)のある住宅では、塀と地盤が崩れ、2人が家の中に孤立して救助された。同日午後7時21分ごろには釜山金井山を登っていた登山客2人が増えた渓谷の水にしばらく山の中に閉じ込められたりもした。
土砂崩れと地滑りも続いた。21日午前8時45分ごろ、釜山沙上区(ササング)の地下鉄工事現場付近の道路では横10メートル・縦5メートル・深さ8メートルの大きなシンクホールが発生し、トラックなど車2台が抜けた。幸いに人命被害はなかった。21日午後10時25分ごろ、慶尚南道昌原市馬山合浦区(マサンハプポグ)では、土砂崩れで高さ5メートルの擁壁がアパートの方に傾き、アパートの住民54人が緊急避難した。21日午後3時31分ごろ、済州市涯月邑(チェジュシ・エウォルウプ)では強風で高圧線が切れて588世帯が停電し、復旧した。
行政安全部によると、20~22日午前5時まで全国7市道(釜山・忠清北道・忠清南道・全羅南道・慶尚北道・慶尚南道)から1501人が避難した。全国の農耕地4116ヘクタールが水に浸かった。道路冠水107件、土砂流出21件、住宅浸水170件などの施設被害も相次いだ。今回の大雨で一部の旅客船・航空便運航、鉄道運行も一時支障をきたした。
この記事を読んで…