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【コラム】北朝鮮で起きているいくつかの奇異な動き

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮で最近2つの奇異なことがあった。まず、北朝鮮羅先(ラソン)とロシア・ボストチヌイを往復し、北朝鮮の弾薬をロシアに供給していた船舶の運航が10日、ストップした。もちろん鉄道や陸上でも弾薬の輸送は可能なので船舶運航の中断だけで北朝鮮武器のロシア供給が完全に中断されたと見ることはできないだろう。

それでも供給量が減ったのは確実のようだ。北朝鮮がロシアに供給しようとしていた武器備蓄高が底をついたということだろうか。もしその理由のためならロシアの対朝支援も近く減るか中断される可能性がある。

ところでもしかして武器の量の問題でなく質の問題だったらどうだろうか。ロシア武器ブログによると、北朝鮮が供給した弾薬が砲身内部で爆発して武器を使えなくして、軍人の命を脅かすケースがあったという。ウクライナ側によると、品質問題は北朝鮮ミサイルも例外でない。


もし品質問題でロシアが北朝鮮の武器供給を中断したのなら北朝鮮にとって大きな問題だ。武器品質問題は簡単に解決することができないからだ。いかなる理由であれ、輸送中断は朝ロ関係の行き詰まりを意味することになる。1月朝ロはプーチン大統領の訪朝を議論したが、追加の言及がなかった。両国関係の行き詰まりで暫定的に中断されたのではなかろうか。羅先とボストチヌイの間の船舶運航が引き続き遅々として進まず、北朝鮮産ミサイルの誤作動が続けば、それは朝ロ関係ハネムーンが終わったことを意味するとみることができるだろう。

もう一つの奇異な現象は12カ国が参加して14日に終了した「フリーダムシールド(自由の盾、Freedom shield)」訓練と15日に終了した韓米空軍の実戦射撃訓練に対する北朝鮮の対応だ。韓半島(朝鮮半島)共同軍事演習に対して、北朝鮮はいつもミサイル発射で対応し、長距離目標物に対する核弾頭ミサイル力量を誇示した。昨年は韓米軍事演習に対応して少なくとも10発のミサイルを撃って大陸間弾道ミサイル(ICBM)を1回発射した。今回は「韓米連合軍の狂乱的な戦争演習」を印象づけて、同時に北朝鮮軍が人民の福利増進のための経済建設に大規模な軍兵力が投入された場面を対比させた。(※北朝鮮はブリンケン米国務部長官の訪韓を翌日に控えた18日に超大型ロケット砲発射試験をした。)

北朝鮮が主な友好国以外の国との関係改善を希望するという兆候もある。今までは中国・ロシア・モンゴル程度だけが平壌駐在大使館に新規発令を出すことができた。だが、2月にドイツ外務省とスウェーデン大使が平壌に入って大使館施設を点検した。今後大使館再開の可能性を示す部分だ。

だが、昨年9月金正恩(キム・ジョンウン)のロシア極東訪問以降、北朝鮮が引き続き推進してきた強硬な対外政策には変化がない。対南強硬路線の後退や朝米関係再開の信号も全くない。しかし友好国ではない国々との敵対的関係緩和に向けた北朝鮮の対外関係変化を予想してみることはできる。

もしそのような変化があるならば、おそらく内部経済に対する北朝鮮政権の心配のためではないだろうか。2020年10月10日北朝鮮労働党創建75周年で住民の経済的安寧達成に失敗したことを金正恩が認めてから3年の歳月が流れた。その後も金正恩は問題が続いていることを認めた。

このような状況で対ロ関係の行き詰まりは北朝鮮政権にさらに大きい悩みの種を抱え込ませる。ロシアの石油と穀物支援がなければ北朝鮮の経済状況はさらに悪化するほかはなく、住民のみじめな状況もさらに悪化するだろう。北朝鮮政権はお金になることなら何でもするだろう。

これは好材料であり悪材料だ。サイバー略奪がエスカレートし、軍事挑発を通した北朝鮮の恐喝・脅迫がさらに激しくなるかもしれないということ。北朝鮮が外国人観光客に対して国を再び開く可能性は好材料だ。2月にロシア観光客100人余りが北朝鮮を訪問し、中国政府が許可すればロシアより規模も大きくて収益性がもっと良い中国観光客も再び受け入れる可能性もある。長く北朝鮮に入れなかった国連など国際援助機構関係者の再入国が許可されるかもしれない。コロナ禍以降、扉をぴったりと閉めていた北朝鮮の姿を少なくとも外部の世界が覗いて見る機会になるだろう。もちろんまだ祝杯を上げるには早いが。

ジョン・エバラード/元平壌駐在英国大使

◆外部者執筆のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。



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