19日、ソウル龍山区(ヨンサング)のある英語幼稚園の倉庫に入ると「クモ」「心臓」「腸」など、幼稚園という場所にそぐわない単語が書かれた箱が積まれていた。毎年10月末に開催していたハロウィン行事を中止してハロウィン用品も倉庫に放置されたままになっている。その代わりに今年は「コスチュームデー」を開くことにした。幼稚園関係者は「ハロウィンの代わりに子どもたちがお気に入りのキャラクターの服を着て登園する行事にしようと思っている」とし「ハロウィンが子どもたちに対して必ず教育しなければならない行事でもなく、梨泰院(イテウォン)惨事に対する哀悼の意味で静かに過ごそうと考えている」と話した。
◇ハロウィンの代わりに「コスチュームデー」…消えたハロウィンアイテム
ハロウィンが消えている。ハロウィンが再び近づき、昨年の梨泰院惨事の衝撃と心の傷がフラッシュバックする人々が多いためだ。特に梨泰院惨事から1年を迎える今年はいつも以上に自重しようという雰囲気だ。毎年ハロウィン行事を行ってきた英語幼稚園等はほとんどが「ハロウィンの代わりにコスチュームデーにする」「最初から行事をしない」という反応だった。オンライン中古取引ショップにもハロウィン関連の小道具が引き続き並べられている。2019年から昨年まで欠かさずハロウィンケーキを販売してきた手作りケーキ店も「今年はハロウィンケーキは作らない予定」と話した。
梨泰院惨事から1年を迎えようとしている今月19日、毎年若者がハロウィンを楽しむために集まっていた梨泰院(イテウォン)、弘大(ホンデ)の街頭からもハロウィンの雰囲気を全く感じることができなかった。この日午後、梨泰院のある飲食店従業員は「いつもは(ハロウィンデー)半月前から店の飾りつけを始めるが今年はしないと思う。他のところもどこもしない雰囲気」と伝えた。梨泰院商人会に所属するLさんは「客は自発的にハロウィンデーを楽しんでもよいと思うが、商人は梨泰院1周忌なので互いに自制しようと話している」と話した。
毎年9月上旬から先駆けてハロウィンの雰囲気を盛り上げていたエバーランドやロッテワールドなどテーマパークも今年はハロウィンの代わりに違う雰囲気の行事に変更している。エバーランドは収穫感謝祭を、ソウルランドはドイツの代表ビール祭りであるオクトーバーフェストを、春川(チュンチョン)レゴランドは秋の作物を、ロッテワールドはファンタジーを秋のコンセプトに据えた。emart(イーマート)・ホームプラス・コストコなどの大型スーパーマーケット、ロッテ・新世界・現代デパートなど流通業界でもハロウィン関連の衣装や小道具をほとんど取り扱っていない。
◇「まだ正気じゃないの?」 ハロウィン楽しめば非難?
オンラインでは一部ハロウィンマーケティングを始めた企業に対して非難が殺到した。あるソーシャルメディア(SNS)に「ハロウィン蜜テムラインナップ」と題する流通業者の広告文が掲載されると「まだ正気じゃないのか」「事故が起きたことすべて忘れたのか」等のコメントがつけられた。「何でもいいから今回は家でやろう」という反応もあった。
このように公の場ではハロウィンを自制する雰囲気のため、家やパーティールームなど私的な空間でハロウィンを楽しもうとする人々もいる。済州島(チェジュド)のあるゲストハウスは27日からハロウィンコスチュームとフォトゾーンを用意するイベントを開くと明らかにした。ゲストハウス関係者は「昨年は辛い出来事もあったので今回はハロウィンをなくそうと思ったが、予約者からの要請が多くて準備することになった」とし「(ゲストハウスの)中だけで安全で静かにハロウィンを楽しもうとする需要が多い」と伝えた。
ハロウィンの国内存廃をめぐり甲論乙駁も続いている。Yさん(27)は「昨年の梨泰院惨事を考えるとあえてハロウィンをするべきなのか分からない」とし「正直いえば、ハロウィンが韓国に入ってきてそれほど経っていないし、西洋の文化を特別な理由もなく取り入れたものなので、この際なくなってもいいと思う」と話した。反面、Lさん(25)は「(梨泰院惨事は)たまたまハロウィンデーに起きた人災であり、ハロウィンのせいで起きたわけではないと思う」とし「当面は自重するかもしれないが、これから永遠にハロウィン自体を楽しまないというのは行き過ぎていると思う」と話した。
梨泰院惨事遺族協議会も16日、ソウル市庁前に設けられた市民焼香所前で記者会見を開き、「ハロウィンは惨事の原因でも、本質でもない。祭りに出てきた人々には罪がない」とし「安全に祭りを楽しむことができる社会になるよう声をあげていきたい」と強調した。
◇ハロウィンの代わりに「コスチュームデー」…消えたハロウィンアイテム
ハロウィンが消えている。ハロウィンが再び近づき、昨年の梨泰院惨事の衝撃と心の傷がフラッシュバックする人々が多いためだ。特に梨泰院惨事から1年を迎える今年はいつも以上に自重しようという雰囲気だ。毎年ハロウィン行事を行ってきた英語幼稚園等はほとんどが「ハロウィンの代わりにコスチュームデーにする」「最初から行事をしない」という反応だった。オンライン中古取引ショップにもハロウィン関連の小道具が引き続き並べられている。2019年から昨年まで欠かさずハロウィンケーキを販売してきた手作りケーキ店も「今年はハロウィンケーキは作らない予定」と話した。
梨泰院惨事から1年を迎えようとしている今月19日、毎年若者がハロウィンを楽しむために集まっていた梨泰院(イテウォン)、弘大(ホンデ)の街頭からもハロウィンの雰囲気を全く感じることができなかった。この日午後、梨泰院のある飲食店従業員は「いつもは(ハロウィンデー)半月前から店の飾りつけを始めるが今年はしないと思う。他のところもどこもしない雰囲気」と伝えた。梨泰院商人会に所属するLさんは「客は自発的にハロウィンデーを楽しんでもよいと思うが、商人は梨泰院1周忌なので互いに自制しようと話している」と話した。
毎年9月上旬から先駆けてハロウィンの雰囲気を盛り上げていたエバーランドやロッテワールドなどテーマパークも今年はハロウィンの代わりに違う雰囲気の行事に変更している。エバーランドは収穫感謝祭を、ソウルランドはドイツの代表ビール祭りであるオクトーバーフェストを、春川(チュンチョン)レゴランドは秋の作物を、ロッテワールドはファンタジーを秋のコンセプトに据えた。emart(イーマート)・ホームプラス・コストコなどの大型スーパーマーケット、ロッテ・新世界・現代デパートなど流通業界でもハロウィン関連の衣装や小道具をほとんど取り扱っていない。
◇「まだ正気じゃないの?」 ハロウィン楽しめば非難?
オンラインでは一部ハロウィンマーケティングを始めた企業に対して非難が殺到した。あるソーシャルメディア(SNS)に「ハロウィン蜜テムラインナップ」と題する流通業者の広告文が掲載されると「まだ正気じゃないのか」「事故が起きたことすべて忘れたのか」等のコメントがつけられた。「何でもいいから今回は家でやろう」という反応もあった。
このように公の場ではハロウィンを自制する雰囲気のため、家やパーティールームなど私的な空間でハロウィンを楽しもうとする人々もいる。済州島(チェジュド)のあるゲストハウスは27日からハロウィンコスチュームとフォトゾーンを用意するイベントを開くと明らかにした。ゲストハウス関係者は「昨年は辛い出来事もあったので今回はハロウィンをなくそうと思ったが、予約者からの要請が多くて準備することになった」とし「(ゲストハウスの)中だけで安全で静かにハロウィンを楽しもうとする需要が多い」と伝えた。
ハロウィンの国内存廃をめぐり甲論乙駁も続いている。Yさん(27)は「昨年の梨泰院惨事を考えるとあえてハロウィンをするべきなのか分からない」とし「正直いえば、ハロウィンが韓国に入ってきてそれほど経っていないし、西洋の文化を特別な理由もなく取り入れたものなので、この際なくなってもいいと思う」と話した。反面、Lさん(25)は「(梨泰院惨事は)たまたまハロウィンデーに起きた人災であり、ハロウィンのせいで起きたわけではないと思う」とし「当面は自重するかもしれないが、これから永遠にハロウィン自体を楽しまないというのは行き過ぎていると思う」と話した。
梨泰院惨事遺族協議会も16日、ソウル市庁前に設けられた市民焼香所前で記者会見を開き、「ハロウィンは惨事の原因でも、本質でもない。祭りに出てきた人々には罪がない」とし「安全に祭りを楽しむことができる社会になるよう声をあげていきたい」と強調した。
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