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【韓国梨泰院圧死事故】イベントは一瞬で災害になった=ルポ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

29日夜、ソウル・梨泰院で心肺停止患者が大規模に発生した。3年ぶりの野外ノーマスクでのハロウィンを迎えて多くの人が集まり大規模圧死事故が起きたと推定される。消防庁はこの日午後11時13分、梨泰院で圧死推定事故が発生したことを受け対応段階を第3段階に引き上げると明らかにした。写真は梨泰院の事故現場で消防救急隊員が現場を収拾している様子。ウ・サンジョ記者

「どうにか抜け出してきた!」

ハロウィンを控えた29日午後10時25分ごろ、ソウルの梨泰院(イテウォン)駅1番出口近くの路上に女性が座り込みこのように叫んだ。続けて「119に電話してください」と涙声で助けを求める声が続いた。だがさまざまな仮装をして街を闊歩する人たちはこの声をハロウィンの単純なハプニングと片付けた。

人波であふれた梨泰院駅1番出口一帯が修羅場に変わったのは一瞬のことだった。あちこちで「人が倒れているようだ」「あそこで事故が起きた」のような緊迫した叫びが出始めてだった。

すぐに通報を受けた警察と消防が到着したが多くの人波に大音量の音楽が入り乱れ彼らの現場進入を難しくした。消防署員が道をあけるよう叫び続けたが狭い路地の入口にあふれた人たちは叫びが聞こえないのか道をあけることができず右往左往した。

午後11時ごろに一帯の通行が統制され凄惨な現場が姿を表わした。消防隊員が死傷者を担いだり担架を利用して運んだが力不足だった。現場を見守っていた市民が死傷者の移送を助けた。救助要員は事故現場から移された死傷者の心臓マッサージを行ったが、死傷者が急激に増え「心臓マッサージができる人は出てきてください。医師がいたら出てきてください!」という要請が激しく飛び交った。

◇「友達が病院に行った、どうしたらいいのか」焦りの訴えも

事故が起きた現場の周辺では生存者とその知人らの「助けて」という呼び掛けが午前0時を過ぎても続いた。事故現場にいたカンさんは「心臓マッサージを受けた友達が病院に行ったがどこへかわからない。どうか探してほしい」と話した。

状況がわからなかい外国人は「私の友人が病院に行ったようだだがどこへ行けばいいのか」と周りに尋ね続けた。知人が救急車に乗せられ病院に行ったというある男性は道端に座り込み涙を流しながらその場を離れた。

◇生存者「動くこともできず『助けて』だけ叫んだ」

生存者は助かったという安堵感よりは残酷な現場の記憶のためなのか担架の上で体を震わせていた。不安な様子で救助現場を見守ったキムさんは「現場に有名インフルエンサーが現れて人々が集まり、これによって人々のバランスが崩れて倒れたようだ。『助けて』と叫んだがだれも動くことができなかったようだ」と話した。また別の生存者は「事故が起きた路地の中にいたが壁にくっついてどうにか助かった」と話した。

3年ぶりにノーマスクで開かれたイベント会場が惨事の現場になったのは、狭い空間に過度に多くの人が集まったためと推定される。現場生存者らと目撃者は「わけもわからないまま人の間に挟まれ、人波が崩れて惨事が発生した」と口をそろえる。

ある目撃者は「狭い路地の上にある別の路地を通じて人が流れ込み、路地の下では人々が抜け出せず被害をさらに広げたようだ。事故が起きた路地にある店でイベントがあるということで人波が多くなった」と話した。

消防当局によると30日午前6現在で149人が死亡し76人が負傷したと明らかにした。消防当局には29日午後10時22分ごろから梨泰院で呼吸困難患者が発生したという通報が寄せられた。


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