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<大リーグ>大谷が今季終了、5億ドル契約は消えるのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

大谷翔平(29、LAエンゼルス)

メジャーリーグ最高スターの大谷翔平(29、LAエンゼルス)がけがで立ち止まった。今季の出場は終了となり「二刀流」の活躍は来年まで見られない。近づく「ストーブリーグ」で締結する超大型FA契約にも赤信号がついた。

LAエンゼルスのペリー・ミナシアンGMは17日(日本時間)、米カリフォルニア州アナハイムのエンゼルスタジアムで記者会見を開き、「大谷が右わき腹の痛みを訴えている。ひとまず今季はここで終える」とし「大谷は今後のためにひじの手術を受けることにした。靭帯再建術(トミー・ジョン手術)になるか、別の手術になるかはまだ分からない」と説明した。

大谷は先月24日、右ひじ靭帯損傷と診断され、その後は登板していない。今月5日には打撃練習中に右わき腹を痛め、打者としても11試合連続で欠場した。投手としても打者としても試合に出られないため、この時期に最も大きな悩みのひじの治療を選択したとみられる。


大谷は高校時代から投手・打者として活躍して名前が知られた。2013年に日本ハム・ファイターズのユニホームを着て日本プロ野球(NPB)舞台にデビューして以降、150キロ台の速球と長打力で注目を集めた。投打で活躍する独歩的なスタイルを維持しながら2018年にメジャーリーグに進出した。2021年にはアメリカンリーグMVPを受賞し、トップクラスのメジャーリーガーとして認められた。

しかし投打を兼業する過程で発生する体力的な負担は少なくなかった。このため経歴ほど負傷の履歴も多い。2016年10月の日本シリーズで右足首を負傷し、翌年3月に開催されたワールドベースボールクラシック(WBC)には出場できなかった。2017年4月には左太ももの筋肉が痛めて4週間欠場した。メジャー進出後も2018年10月に右ひじのトミー・ジョン手術を受け、翌年は1試合も投げなかった。2020年に復帰して「完成型二刀流」として名声を得たが、最近またひじを痛めて投打兼業が難しくなった。

最大の関心事は今後の契約だ。大谷は今季終了後にFA選手となる。メジャー史上初めて5億ドル(約740億円)を超える選手として期待を集めたが、ひじの手術が変数に浮上した。少なくとも来年までは登板が不可能だからだ。

幸いなのは打者としては早期復帰が可能という点だ。大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏はAP通信のインタビューで「来年は打者の役割に専念すればよい」と強調した。ワシントンポストは「投手として大谷の未来が不透明である一方、打者としてはより多くの成果を出す可能性がある」と診断した。

6年間所属したエンゼルスと同行を続ける可能性は低い。大谷はワールドシリーズ優勝を目指せる強いチームを希望している。エンゼルスは8年間もプレーオフから遠ざかっている。大谷がロッカールームから荷物を移した事実までが明らかになり、決別の可能性は高まっている。ニューヨークポストは「空っぽの大谷のロッカールームはエンゼルスとの関係が終わったことを知らせる信号かもしれない」と伝えた。

大谷は1900年代初めに投手・打者を兼ねて伝説的な記録を残したベーブ・ルース以来の最高の二刀流選手だ。しかしひじのけがの再発で危機を迎えた。MLBドットコムは「メジャー史上最も偉大なシーズンが終わった」と表現した。



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