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合意文もない不思議な露朝首脳会談…結局ビジネス関係だったのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのウラジーミル・プーチン大統領間

13日に行われた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのウラジーミル・プーチン大統領間の首脳会談が残した後味が妙だ。国際安全保障に影響を及ぼしかねない、どのような意味においても「世紀の首脳会談」だったが、通常的ではなかったその後の状況のせいだ。最初から「ビジネス関係」である金委員長とプーチン大統領の間の限界を見せる兆候とも言える。

◇結果物もない「非正常的」首脳会談

ロシア大統領府(クレムリン宮)のペスコフ報道官はこの日「首脳会談後、共同宣言文を含むいかなる形の文書にも署名しない」と明らかにした。まだプーチン大統領が金委員長を迎えて開いた宴会もすべて終わっていない時点だった。


首脳会談にはどんな方法であろうと結果物が伴うのが正常だ。共同声明や共同宣言、メディア発表あるいは共同記者会見での首脳の発言であろうと、会談の結果を公表するのが通常的だ。それ自体が一つの重要な記録のためだ。

これは先立って2000年プーチン大統領が北朝鮮を訪問して金委員長の父親である金正日(キム・ジョンイル)総書記と「平壌(ピョンヤン)共同宣言」を発表して、翌2001年には金総書記が答礼訪問形式でロシア訪問して「モスクワ宣言」に合意したこととは対照的な状況だ。2018年3月から2019年1月まで金委員長が4回訪中した時は合意文等は発表されなかったが、両国メディアが金委員長と習近平国家主席の発言を詳細に、膨大な分量で伝えた。また相互訪問、特使交換など具体的成果も両側が共通して報じた。

これに加えて習主席は訪朝前日の2019年6月19日、労働新聞を通じて出した「中朝親善を継承して時代の新たな1ページを刻みつけよう」と題する特別寄稿文で「戦略的コミュニケーションと交流強化」「国家管理の経験交流」「北朝鮮の合理的な関心事の解決支持」などにも言及した。

だが、クレムリン宮は両首脳が別れる前にこのような結果はないと釘を差した。これに伴い、会談内容はクレムリン側の言論問答、翌14日の北朝鮮メディアの報道などで伝えられたものがすべてだった。具体的な内容はない抽象的な水準だった。

これは金委員長とプーチン大統領が議論した内容が国際規範に外れる反法行為だったためかもしれない。北朝鮮に対する衛星開発支援、ロシアに対するウクライナ攻撃用弾薬支援など国際社会の激しい非難に直面する合意を「自白」することにもなりえるからだ。

別の可能性もある。ある前職外交官は「首脳会談の後に共同の結果物が出てこない場合は重要事案で合意に至ることができなかったか、あるいは2人のうちどちらか一方が結果物の文案に責任を負いたくないからという場合がある」とし「クレムリンが『文書署名』に言及したことを見ると、最高位級で署名を通じて合意を残すことに対する負担感が働いた可能性があるとみられる」と伝えた。

金委員長のプーチン訪朝招待を巡って誤解の余地が生じる状況もあった。北朝鮮の朝鮮中央通信などは宴会が終わった後、金委員長がプーチン大統領の北朝鮮訪問を招待し、プーチン大統領は「招待を快く受諾して露朝親善の歴史と伝統を変わることなく継続する意志を改めて表明した」と14日、報じた。

だが、ペスコフ報道官は13日に会談と宴会が終わった直後、記者団にプーチン大統領の北朝鮮答礼訪問の計画は現在ないと明らかにした。当時は金委員長の招待事実が知らされる前のことだが、線を引いたような様子だった。

クレムリン宮は北朝鮮の報道が出てから半日後の14日午後遅くに「一対一会談で金委員長がプーチン大統領に北朝鮮に訪問することを招待した。プーチン大統領はこの招待をありがたく受諾した」として同じ内容を確認した。


合意文もない不思議な露朝首脳会談…結局ビジネス関係だったのか(2)

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