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IAEA事務局長を国会に呼んでおきながら…韓国最大野党、怒号・デモ・暴言(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国最大野党「共に民主党」の福島原発汚染水海洋投機阻止対策委員会と国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長の面談が開かれた9日午前、国会本庁で市民団体のメンバーが日本の汚染水放流を糾弾している。デモが続くとグロッシ事務局長一行は国会の正門ではなく後門から移動した。キム・ソンリョン記者

面談会場である国会本庁民主党院内代表室の窓の外では民主党に近いユーチューバーや権利党員が集まって大声を上げながらデモを行った。彼らが叫ぶ「グロッシ、GO HOME」スローガンが会議場の中まで響くほどだった。「ノージャパン(No Japan)」とプリントされたティーシャツを着たある女性は「恥と思え×野郎」と、「李在明(イ・ジェミョン)と私は同志だ」というステッカーを撮影装備に付けたユーチューバーも「この××、日本からカネをどれくらいもらったのか」といったような暴言を浴びせた。デモ隊の一部は禹元植議員の地方区である「共に民主党蘆原(ノウォン)乙地域委員会」名義のプラカードを持っていた。国会議事堂境内の集会・デモは「集会およびデモに関する法律」第11条によって原則的に禁止されている。

面談以降までデモが続くと、グロッシ事務局長一行は国会本庁の正門ではない後門から移動しなければならなかった。グロッシ事務局長は自身を狙ったデモに対して非公開の面談で「韓国国民の憂慮や反対意志があるのは十分に知っていて、民主的社会で当然存在しうる意見だと理解している」と言及したと民主党側は伝えた。

グロッシ事務局長は民主党との面談以降、2泊3日の訪韓日程を終えてニュージーランドに向かって出国した。同氏は出国直前、ツイッターに民主党対策委との面談写真を公開し、「IAEAは韓国国民の憂慮を非常に真剣に受け止めている」とし「福島原発処理水放出に関連した透明性と開かれた対話は我々の優先課題」と綴った。


与党「国民の力」はこの日、民主党がグロッシ事務局長と会ってIAEAを糾弾したことに対して「国際機関の科学的検証結果に対し、ひとり難癖を繰り返している民主党が世界的視点では未開に見える」(キム・ミンス報道官)と批判した。キム報道官は特にこの日の面談中に大声デモが続いたのに対しても「韓国を訪れた外交使節に対する欠礼であり国際的な恥さらし」とも指摘した。

グロッシ事務局長は7日夜、金浦(キンポ)空港を通じて入国する時も「グロッシ、GO HOME」を叫ぶデモ隊に阻まれ、2時間以上も空港に足止めされた後、8日午前0時50分に貨物庁舎通路を通じてかろうじて移動することができたという。

この日空港では抗議デモを行っていたイ・ヒョンジョン正義党副代表が警察の顔を攻撃した容疑で逮捕されてその後解放されるということもあった。ソウル江西(カンソ)警察署によると、イ副代表は7日午後11時ごろ、ソウル江西区金浦空港国際線庁舎でグロッシ事務局長の訪韓を糾弾するデモの途中、ピケを広げようとしたが警察官の顔を攻撃してメガネを破損させた。これに対して警察はイ副代表を公務執行妨害容疑の現行犯で逮捕して身元を確認した後、帰宅措置を取った。

正義党は「イ副代表が抗議メッセージを入れたプラカードを広げようとしたが警察が無理に制止する過程で衝突が起きた」としながら「公党副代表の抗議まで制止して阻もうとする警察の態度に深い遺憾を表す」と述べた。

8日、グロッシ事務局長が宿泊するホテル周辺に一部団体がユーチューブ放送をしようと殺到した。グロッシ事務局長はこのような状況について、中央日報に対して「正直、快くはなかった」としつつも「民主主義国家である韓国では当然人々が各自の意見を表出できる。私は(論争に対して)隠れたり異見を無視するつもりは全くない」と強調した。


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