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台湾企業の株式売り大金握ったバフェット、日本にオールイン

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウォーレン・バフェット

「バフェットが勝つ」。

ブルームバーグが今月1日にウォール街の投資家352人を対象に行ったアンケート調査で半分以上がこのように答えたといいます。今後5年間にバークシャー・ハサウェイの収益率がS&P500を上回るだろうと予想したものです。景気低迷への懸念が大きくなった状況でウォーレン・バフェットの価値投資が光を放つという期待です。

実際にバフェットは景気低迷にもびくともしないポートフォリオを組んでいました。米国証券取引委員会(SEC)に提出された株式保有現況公示(13F)と6日のバークシャー・ハサウェイの株主総会資料などを集めて1-3月期のポートフォリオを分析しました。


バフェットの株式ポートフォリオを細かく見る前に注目すべき部分があります。バフェットの現金保有比率です。バフェットは1-3月期に株式を売った金を再投資しないで現金で大量保有しています。その上でした話が印象的です。

「私を信じろ。現金はごみではない」。

6日の株主総会の発表によると、バークシャーは1-3月期に133億ドル相当の株式を売りましたが、新規で買い入れた株式購入代金は29億ドルにとどまりました。104億ドルほど売り越したのです。売り払った株式は現金や1年未満の短期債券など現金性資産で保有しています。バークシャーの現金資産保有量は3月末基準1306億ドルで2021年末以降で最も多いです。

すると株主総会で現金保有量がとても多いのではないかとの指摘が出たりもしました。するとバフェットは「私たちはいつも会社ではなくビジネスを買うという観点からアプローチするが2008年のように良い機会が明確にまたくると考え現金を多く持って行く」と答えました。

投資の鬼才であるバフェットが現金を手元に置いているということは株式投資に対する期待が大きくないという意味かもしれません。株式を売り払ったバフェットが投資比率を増やした株式があります。米国の景気沈滞の懸念にも「魅力的な投資先」に挙げたのはアップルです。バフェットのアップル愛は1-3月期にも続きました。バークシャーは1-3月期にアップル株2042万株を追加で取得しました。13F公示によるとポートフォリオでアップルが占める割合は46.44%で半分近くになります。

最近発表した1-3月期業績だけ見ても「不安な時はアップル」という言葉が納得できます。アップルの1-3月期売上額は948億ドルで前年比2.5%減、営業利益は283億ドルで前年比5.5%減でしたが、市場見通しよりそれぞれ2.4%と4.4%上回りました。

「台湾より日本に投資する方が楽だ」。

バフェットが6日の株主総会でした話です。米国市場に視線を転じ海外を見ましょう。バフェットは昨年7-9月期から投資に出た台湾の半導体会社TSMCを今四半期にすべて売りました。長期投資をするバフェットの「異例短打」です。

バフェットは「TSMCは世界で最も重要な企業のひとつだが会社の位置が問題」として米国と中国との緊張関係にともなう懸念を示しました。昨年10-12月期に6010万株のうち86%である5180万株を売ったのに続き今年1-3月期に残った820万株もすべて売り払いました。

台湾を離れたバフェットが足を向けたのは日本です。13F公示では日本に対する投資は見られませんが、海外の上場株式に対する公示義務はないためです(TSMCは台湾企業ですがナスダックに上場されており公示されましたが)。

実際にバフェットが日本株に「ラブコール」を送って1カ月ほどで日本の証券市場は急騰中です。日経平均は2021年9月から1年8カ月ぶりに3万円を超えました。円安で日本の輸出企業が歴代級の業績を収めるという見通しが日本の証券市場を引き上げている様相です。先月11日に日本を訪問したバフェットは日本経済新聞とのインタビューで「日本株に対する追加投資を検討する」と話した状況です。



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