いわゆる「渓谷殺人」事件で起訴されて１審で無期懲役を宣告されたイ・ウンヘ被告（３２）が収監中の状態でも夫名義で加入した数億ウォン台の生命保険金請求訴訟を継続している。

２５日、法曹界によると、ソウル中央地裁民事第１８部（裁判長パク・ジュンミン部長判事）はイ被告がＳ生命保険会社に対する８億ウォン（約８０００万円）の生命保険金請求訴訟を進めている。

イ被告は内縁関係のチョ・ヒョンス被告（３１）と犯行に及んで以降、夫名義で加入した生命保険金８億ウォンを請求したが、保険詐欺を疑ったＳ生命保険会社側から支払いを拒絶された。


Ｓ生命保険会社側はイ被告が年齢と所得に比べて生命保険納入額が大きい点、保険受益者が法廷相続人ではなくイ被告である点などを疑ったという。イ被告は現在、殺人容疑だけでなく保険詐欺防止特別法違反未遂など容疑も適用されている状態だ。

イ被告は生命保険会社から保険金の支払いを拒絶された後、２０２０年１１月１６日に訴訟を起こしたが、それがまだ続いているということだ。

イ被告は１審で無期懲役を宣告されたが無罪を主張しているという。同時に夫の生命保険金８億ウォンを請求する訴訟を進めてきたという。イ被告の弁護を担当した訴訟代理人２人は昨年３月、検察がイ被告を公開手配した翌日全員辞任した。

現在裁判部はイ被告の最終刑事裁判結果を確認した後、宣告期日を決めるという立場なので裁判が長期化している。

一方、イ被告は２６日に控訴審の宣告を控えている。法曹界によると、ソウル高裁刑事第６－１部（ウォン・ジョンチャン、パク・ウォンチョル、イ・ウイヨン部長判事）は殺人など容疑で起訴されたイ被告とチョ被告に対する控訴審宣告を今月２６日午後２時に行う。