サッカー韓国代表が昨年１１月のカタールワールドカップ（Ｗ杯）本大会以来４カ月ぶりにまた会った南米の強豪ウルグアイに痛恨の一撃を食らった。

国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキング２５位の韓国は２８日、ソウルＷ杯競技場で開催されたウルグアイ（１６位）とのＡマッチ評価試合で、後半６分に黄仁範（ファン・インボム、オリンピアコス）が同点ゴールを決めたが、前半１０分と後半１８分の失点で１－２で敗れた。

２４日に蔚山（ウルサン）文殊（ムンス）競技場でコロンビア代表と２－２で引き分けた韓国代表は、クリンスマン監督の就任後２試合目で敗戦で喫した。ウルグアイ代表との対戦成績は１勝７敗２分けとなった。


試合序盤、相手の強いプレスを受けて右往左往し、先にゴールを許した。前半１０分、フェデリコ・バルベルデのＣＫからＤＦセバスティアン・コアテスが頭で決めた。フリーでシュートをするスペースを与えた守備の集中力不足が惜しまれた。

後半は両チームが１ゴールずつ決め、激しい攻防が続いた。後半６分に韓国が同点ゴールを決め、勝負を振り出しに戻した。コロンビアＤＦのクリア失敗からボールを確保した李記帝（イ・キジェ、水原サムスン）が左サイドからパスを出し、黄仁範が正面から冷静に左足で蹴り込んだ。

しかし勢いは１２分後に追加失点して弱まった。ＤＦピケレスのＦＫシュートをＧＫ趙賢祐（チョ・ヒョンウ）が防いだが、弾いたボールを詰めていたマティアス・ベシーノが蹴り入れた。その後、ＤＦ金英権（キム・ヨングォン、蔚山）と後半に交代投入されたＦＷ呉賢揆（オ・ヒョンギュ、セルティック）がゴールネットを揺らしたが、共にＶＡＲ（ビデオ判読システム）で得点が認められなかった。金英権はＧＫチャージ、呉賢揆はオフサイドの判定を受けた。

４－４－２フォーメーションで孫興ミン（ソン・フンミン、トッテナム）をストライカーに、李康仁（イ・ガンイン、マヨルカ）を右ＭＦで同時起用したクリンスマン監督の選択は半分の成功に終わった。李康仁が何度かチャンスを作ったが、孫興ミンとのシナジー効果は期待に及ばなかった。

守備の不安定は相変わらずだった。２失点ともにセットピースからだ。後方からスペースに入ってくる選手を適切に牽制できず相次いで失点した。相手の強いプレスに焦ってミスを連発する場面もまた見られた。

ハン・ジュンヒ解説委員は「前半のロングパスを中心にしたシンプルな攻撃は正確性が落ちた。セットピースからの２失点は共に相手選手を逃した結果だ。守備の集中力に問題点を表した」とし「前のコロンビア戦を含め、２回のホーム試合で４失点は決して少なくない」と憂慮した。また「３月のＡマッチ２連戦の収穫は李康仁の可能性を確認したこと」とし「代表の核心の中の核心として臨んだ初のＡマッチで後半の流れを主導し、韓国サッカーで独特の攻撃資源という事実を立証した」と評価した。

カタールＷ杯のメンバーで３月のＡマッチ２連戦を終えた韓国代表は６月のAマッチデーにまた招集される。実質的な「クリンスマン号第１期」メンバーは３カ月後に登場する。クリンスマン監督は「３月のＡマッチはカタールＷ杯本大会に出場した選手を中心にして臨む。その後、Ｋリーガーおよび海外組選手を幅広くチェックし、代表チームの構成に変化を与える」と話していた。