「Kコンテンツ、輸出戦線の救援投手」。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が先月23日に主宰した「第4次輸出戦略会議」で文化体育観光部が報告したタイトルだ。文化体育観光部はKコンテンツの輸出地域を拡大する方案を通して2027年世界コンテンツ4強入りすると発表した。世界を席巻している韓流の動力であるKコンテンツの輸出は2021年124億5000万ドル(約1兆7000億円)で、コロナパンデミックの中でもグローバル低成長を突破して前年比4.4%増加した。
◇2027年世界コンテンツ4強入りの青写真
K-POP・K放送・K映画・Kゲーム・Kウェブトゥーンのようなコンテンツ輸出額は伝統輸出品目だったテレビ・冷蔵庫・洗濯機など家電産業の輸出規模を超えるほどに成長した。コンテンツ輸出の関連効果も相当だ。コンテンツ輸出が1億ドル増えるごとに化粧品・ファッション・食品など消費財輸出が1億8000万ドルも増加するという。尹大統領が「Kコンテンツとファッション・観光・食品・ITを連携してほしい」と呼びかけた背景だ。
文化コンテンツ産業は雇用創出力が優れた分野でもある。2019年雇用係数〔最終需要が10億ウォン(約1億円)の場合、直・間接的に発生する就業者数〕は12.4人で自動車(6.8人)や半導体(3.0人)よりも高い。製造業投資が増えても自動化などによって雇用は増えない「雇用ない成長」時代の強力な助っ人でもある。
現在韓流はK-POP・ドラマ・映画・ゲーム・ウェブトゥーンのようなジャンルを越えてビューティー・ファッション・食品の人気につながり、今では韓食と韓国語学習ブームを起こして世界へと羽ばたいている。
韓流はコロナ期間にYouTubeに乗り、オンライン公演を背負い、Netflixに載せられて飛翔した。2022年K-POPは世界で8000万枚以上アルバムを売り、2021年12月基準で世界の韓流ファンは10年前に比べて17倍増えた1億5660万人(116カ国)という調査があった。Netflixでドラマ『イカゲーム』『キングダム』などが成功してからKドラマ・芸能はNetflix視聴上位に安定的にランク入りしている。また昨年米国ニューヨークの韓国飲食店3カ所がミシュランガイドのスターを獲得するなど韓食でも旋風を起こしている。韓流の力が韓国の国家イメージを肯定的に変えた影響もあるだろう。
◇BTS公演1回当たり1兆ウォンの効果
外信では世界が羨んでいるが、韓国だけが知らずにいるのが韓流だと報道するほど韓流の熱気は国内よりも外国のほうが熱い。最近芸能事務所SMエンターテインメントで経営権争いが起きると、米国CNNやウォール・ストリート・ジャーナルが主要ニュースとして扱うほどになった。
ところでこのような類例のない韓流の機会が韓国での韓流観光・関連商品の輸出・海外投資誘致などに100%の潜在力を発揮しているだろうか。韓流が輸出不振と内需沈滞の寒波に直面した韓国経済にさらに強力なモメンタムになることはできないのだろうか。
すでにいくつかのヒントがある。BTSが米国ラスベガスで昨年4月に4日間開催した公演・イベントに30万人のファンが集まって都市全体をBTSカラーのパープルに染めた。BTSはこの公演で合計1315億ウォンを稼いだが、公演観覧の時に使う応援ペンライトの売上だけで153億ウォンだったという。BTSが好きだというメニューのキムパプ(海苔巻き)・トッポッキ(餅の甘辛煮)・カルビチム(牛肉の煮込み)などで構成されたコース価格は6万ウォン台だったという。ラスベガス市政府関係者たちは雇用創出効果に歓呼してツイッターメッセージを送り、ネバダ州議員はBTS側に感謝の挨拶まで送ったという。
このような公演がラスベガスではなく韓国で開かれていればどうだっただろうか。韓国文化観光研究員によると、BTSが国内でコロナ以前の水準で観客を動員して公演する場合、普通3日間で行われる公演1回当たりの外国人観覧客の観光消費などを含めて最大1兆ウォンの経済的波及効果があるという。
韓国にはBTSの後に従うBLACKPINK(ブラックピンク)やTWICE(トゥワイス)、Stray Kids(ストレイキッズ)、NCT(エヌシーティー)、SEVENTEEN(セブンティーン)など実力派K-POPグループが列をなして並んでいる。しかし、ほとんどすべて海外の巡演計画だけを発表していて残念な限りだ。
【コラム】韓流ファン10年間で17倍…「韓流経済」に翼を付けよう(2)
◇2027年世界コンテンツ4強入りの青写真
K-POP・K放送・K映画・Kゲーム・Kウェブトゥーンのようなコンテンツ輸出額は伝統輸出品目だったテレビ・冷蔵庫・洗濯機など家電産業の輸出規模を超えるほどに成長した。コンテンツ輸出の関連効果も相当だ。コンテンツ輸出が1億ドル増えるごとに化粧品・ファッション・食品など消費財輸出が1億8000万ドルも増加するという。尹大統領が「Kコンテンツとファッション・観光・食品・ITを連携してほしい」と呼びかけた背景だ。
文化コンテンツ産業は雇用創出力が優れた分野でもある。2019年雇用係数〔最終需要が10億ウォン(約1億円)の場合、直・間接的に発生する就業者数〕は12.4人で自動車(6.8人)や半導体(3.0人)よりも高い。製造業投資が増えても自動化などによって雇用は増えない「雇用ない成長」時代の強力な助っ人でもある。
現在韓流はK-POP・ドラマ・映画・ゲーム・ウェブトゥーンのようなジャンルを越えてビューティー・ファッション・食品の人気につながり、今では韓食と韓国語学習ブームを起こして世界へと羽ばたいている。
韓流はコロナ期間にYouTubeに乗り、オンライン公演を背負い、Netflixに載せられて飛翔した。2022年K-POPは世界で8000万枚以上アルバムを売り、2021年12月基準で世界の韓流ファンは10年前に比べて17倍増えた1億5660万人(116カ国)という調査があった。Netflixでドラマ『イカゲーム』『キングダム』などが成功してからKドラマ・芸能はNetflix視聴上位に安定的にランク入りしている。また昨年米国ニューヨークの韓国飲食店3カ所がミシュランガイドのスターを獲得するなど韓食でも旋風を起こしている。韓流の力が韓国の国家イメージを肯定的に変えた影響もあるだろう。
◇BTS公演1回当たり1兆ウォンの効果
外信では世界が羨んでいるが、韓国だけが知らずにいるのが韓流だと報道するほど韓流の熱気は国内よりも外国のほうが熱い。最近芸能事務所SMエンターテインメントで経営権争いが起きると、米国CNNやウォール・ストリート・ジャーナルが主要ニュースとして扱うほどになった。
ところでこのような類例のない韓流の機会が韓国での韓流観光・関連商品の輸出・海外投資誘致などに100%の潜在力を発揮しているだろうか。韓流が輸出不振と内需沈滞の寒波に直面した韓国経済にさらに強力なモメンタムになることはできないのだろうか。
すでにいくつかのヒントがある。BTSが米国ラスベガスで昨年4月に4日間開催した公演・イベントに30万人のファンが集まって都市全体をBTSカラーのパープルに染めた。BTSはこの公演で合計1315億ウォンを稼いだが、公演観覧の時に使う応援ペンライトの売上だけで153億ウォンだったという。BTSが好きだというメニューのキムパプ(海苔巻き)・トッポッキ(餅の甘辛煮)・カルビチム(牛肉の煮込み)などで構成されたコース価格は6万ウォン台だったという。ラスベガス市政府関係者たちは雇用創出効果に歓呼してツイッターメッセージを送り、ネバダ州議員はBTS側に感謝の挨拶まで送ったという。
このような公演がラスベガスではなく韓国で開かれていればどうだっただろうか。韓国文化観光研究員によると、BTSが国内でコロナ以前の水準で観客を動員して公演する場合、普通3日間で行われる公演1回当たりの外国人観覧客の観光消費などを含めて最大1兆ウォンの経済的波及効果があるという。
韓国にはBTSの後に従うBLACKPINK(ブラックピンク)やTWICE(トゥワイス)、Stray Kids(ストレイキッズ)、NCT(エヌシーティー)、SEVENTEEN(セブンティーン)など実力派K-POPグループが列をなして並んでいる。しかし、ほとんどすべて海外の巡演計画だけを発表していて残念な限りだ。
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