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ウクライナ支援に総力戦…「米CIA局長、ゼレンスキー氏と密かに面会」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウクライナのゼレンスキー大統領。

11カ月間続くウクライナとロシアの戦争が重大な分岐点を迎えている中で、西欧はウクライナの軍事支援に拍車を加えている。

米国中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ局長が先週秘密裏にキーウを訪問してゼレンスキー大統領に会う一方、西欧主要国は追加軍事援助を相次いで発表した。

19日(現地時間)、米紙ワシントン・ポスト(WP)によると、米当局者はバーンズ局長がゼレンスキー大統領とロシア軍の今後の長・短期計画に関する展望を共有したと明らかにした。バーンズ局長がゼレンスキー大統領にどのような情報を提供したのかは不明だが、ウクライナ東部ドネツィク(ドネツク)の軍事要衝地バフムート周辺に関する情報の可能性が高いという見方もある。


現在ウクライナ軍とロシア軍はバフムート周辺で激しい戦闘を行っている。ロシア軍はバフムートに近いソレダルを占領したと主張し、バフムートを狙っている状況だ。軍事専門家は双方の今春の戦闘が戦争の行方を決定すると見ている。

バーンズ局長は昨年1月、ゼレンスキー大統領に会って、ロシアが侵攻すれば真っ先にキーウ郊外周辺のアントノフ国際空港の占領を試みるだろうと警告したがこの予測が的中してウクライナ側の信頼を得ているとWPは伝えた。バーンズ局長は昨年11月にもウクライナを訪れた。

米国防総省は19日、ストライカー装甲車90台など戦闘車両を含めて25億ドル(約3227億円)相当のウクライナ軍事支援パッケージを発表した。ストライカー装甲車は八輪型装甲車で、最大時速60キロで移動して兵力を輸送することができる。ただし、今回の支援にはウクライナが要請したM1エイブラムス戦車は含まれなかった。

北大西洋条約機構(NATO)加盟国のうち英国・ポーランド・エストニアなど11カ国もこの日ウクライナに対する追加軍事援助を約束した。ロイター通信によると、この日エストニアのハンノ・ぺブクル国防長官は英国のベン・ウォレス国防長官らとの共同記者会見で「西側は引き続き団結してウクライナに軍事支援を継続するべきだ」と述べた。

英国はウクライナにブリムストーンミサイル600発を提供すると明らかにした。ブリムストーンミサイルは英国軍が開発した空中発射型対戦車ミサイルで射程距離が最大60キロに達する。ウォレス長官は「我々は今年だけでなく、来年、再来年そしてその後もウクライナを引き続き支援していく」と話した。これに先立って英国はチャレンジャー2など主力戦車14台も支援する計画だと発表したことがある。

ポーランドは主力戦車レオパルト2を提供する準備ができたと明らかにした。ただし、このためには製造国ドイツの承認が必要だがドイツは戦争拡大を懸念して迷っている状況だ。ウクライナに対するレオパルト2支援問題は20日、ドイツ・ラムシュタイン米空軍基地で開かれる「ウクライナ防衛コンタクトグループ」(UDCG)会議で議論される展望だ。

デンマークはこの日、ゼレンスキー大統領の要請を受け入れてフランス製カエサル自走砲19門を伝達する計画だと伝えた。



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