サムスンエンジニアリングがアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の超大型ガス田開発に参加する。サムスンエンジニアリングは１７日、ＵＡＥ国営企業ＡＤＮＯＣからヘイルとガシャのガス田プロジェクト陸上設備の初期業務に対する落札通知書を受けたと明らかにした。

サムスンエンジニアリングは今後フランスのテクニップエナジーズ、イタリアのテクニモントと組んで詳細設計の一部と主要資機材発注、最終投資決定に向けた見積もり算出作業などを行う予定だ。全受注金額８０７０万ドルのうちサムスンエンジニアリングの割り当ては２７２０万ドル分。

今回のプロジェクトはＵＡＥ北部ペルシャ湾のヘイルとガシャにあるガス田を開発する事業だ。海上でボーリングした天然ガスを陸上に運び、サワーガスを除去した後に純度の高いガスを生産する。


サムスンエンジニアリングが参加したプロジェクトはＡＤＮＯＣの低炭素成長戦略の一環だ。ＡＤＮＯＣは豊富な天然ガス埋蔵量を基にガス自給自足と世界的ガス需要増大に対応する計画だ。サムスンエンジニアリングは「２００７年に初めてボルージュとのプロジェクトを受注してＡＤＮＯＣとの縁を結び、これまで１２０億ドル規模のプロジェクトを遂行して信頼を積み重ねてきた」と説明した。