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韓国型パトリオット、4兆ウォン台の輸出…文大統領-UAE皇太子の会談は不発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

天弓は国内で研究開発した最初の中距離地対空誘導武器で、垂直発射台から誘導弾を空中に押し上げた後、空中で方向を変えて望む方向に飛行するコールドローンチ方式で運用される。写真は誘導弾発射の場面。 防衛事業庁

韓国型パトリオットと呼ばれる弾道弾迎撃ミサイル体系「天弓II」のアラブ首長国連邦(UAE)輸出が確定した。

青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)は17日、「UAEを訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が16日(現地時間)、ドバイでムハンマド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥムUAE首相兼ドバイ首長と会談し、天弓IIの輸出を確定して事業契約書を交換した」と明らかにした。文大統領は天弓II契約について「円滑に事業が進行してうれしく思う」とし「今後、共同研究開発、UAE内の生産、第3国共同進出とつながる互恵的な防衛産業協力が行われるよう努力しよう」と述べた。アル・マクトゥム首相は「両国の防衛産業協力に満足している。多くの分野の協力が著しく発展し、うれしく思う」と答えた。

天弓II(M-SAM2、中距離地対空ミサイル)は国防科学研究所(ADD)が主導し、LIGネクスワン、ハンファシステム、ハンファディフェンスなどが参加して開発された。UAEとの契約規模は35億ドル(約4兆1000億ウォン、約3940億円)にのぼる。国産単一武器契約では最大規模で、昨年11月にUAE国防省が購買の意思を公式的に表してから4カ月後に正式契約が締結された。


政府はUAEとの天弓II輸出契約に続き、文大統領の次の訪問国のサウジアラビア、エジプトとも武器関連の輸出契約を進めている。姜恩瑚(カン・ウンホ)防衛事業庁長はこの日、ドバイ現地で、「次の訪問国でも防衛産業関連の日程があるのか」という質問に対し「最善を尽くして努力する」と答えた。「UAE以外の国と天弓II輸出契約を協議中か」という質問にも「そうだ。実現した時に伝える」と話した。

文大統領は今回の会談で「バラカ原子力発電所をはじめ、両国がさまざまな分野で多くの協力の成果を出している」とし、原発協力の成果にも言及した。バカラ原発は韓国が海外で建設した最初の原発。アル・マクトゥム首相は「バラカ原発には満足している」と述べたと、青瓦台の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が伝えた。このほか双方は「2030釜山(プサン)エキスポ」招致に関する協力と水素・宇宙分野の協力、砂漠農業と海水淡水化関連の協力案についても議論した。

一方、青瓦台は今回の文大統領のUAE訪問を控え、「ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ皇太子の招請でUAEを訪問し、皇太子と首脳会談をする予定」と明らかにしたが、ムハンマド皇太子は文大統領の出国直前に「日程取り消し」を通知し、首脳会談はなくなった。青瓦台関係者は現地で記者らに対し「UAE側が丁重に了解を求めてきた。予期せぬ避けられない理由であるようだ」としながらも「(取り消しの理由を)正確に明らかにしなかったと聞いている」とだけ話した。続いて「アル・マクトゥム首相との会談に(UAE)副首相級3人を含む閣僚17人など多くの閣僚が同席した。これは異例だ」とし、首相との会談を意味づけした。

青瓦台は今回の訪問にムハンマド皇太子との首脳会談に備え、UAE特任外交特別補佐官の任鍾ソク(イム・ジョンソク)元大統領秘書室長を同行させた。12日の事前会見では「任特別補佐官がUAEに特使として訪問するなど格別の縁がある」とし、期待を表していた。

任特別補佐官は大統領秘書室長だった2017年末、過去のバラカ原発の受注過程で「UAE非常時の韓国軍介入」を約束した非公開協定の修正に対してUAEが反発すると、現地に急派されて葛藤を解消した経験がある。その後、カルドゥーン・アル・ムバラク・アブダビ行政庁長らUAE高官と協力関係を構築し、2020年2月には大統領の特使としてUAEを訪問した。



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