協会側は一部の選手のけがの状態をめぐる混乱もあったと明らかにした。

協会は「練習と試合後に痛みを訴えた選手を現地のＦＩＦＡ公式指定病院に連れていき、磁気共鳴画像装置（ＭＲＩ）撮影をしたことがあった。撮影の結果について現地の専門医と協会が派遣した代表チームのドクター陣が所見を共にし、これを選手に説明した。しかしアン氏はこれとは異なる意見を選手らに伝え、そのために選手らが混乱した」と説明した。協会はこの事件の後、アン氏が個人ＳＮＳに代表チームのドクターを非難する内容の掲示物を載せたと伝えた。

協会は「アン氏が個人のＳＮＳで具体的な根拠を提示することなく協会と医務スタッフを公開非難したことのは極めて遺憾だ。選手の信頼を受けたアン氏が選手らのために苦労したという事実は協会もよく知っている。しかし実力はともかく、法的に非医療関係者のアン氏が国内最高レベルと認められる専門医療スタッフの判断領域に対して反対意見を選手らに注入したのは適切でない。これは結果的に医務陣に対する不信感を招き、選手とチームに大きな混乱を与えた」と明らかにした。


続いて「選手らにも残念に思う点がある。先に述べたように現地で発生したいくつかの悪材料にもかかわらず、選手らは強い覚悟と意志で１６強進出という目標を達成した。このような献身と努力はいくら称賛しても惜しくないほどだ。しかし合法的な採用手続きを認めず要求を貫徹させようという態度は穏当でなかった。また、極めて一部ではあるが医務スタッフと協会職員に向けて不適切な発言をしたのも軽率な行動だった。相手を尊重して代表選手の品位を守る姿勢はグラウンドの外でも重要だ」と強調した。

協会は最後に「遅くとも３月初めまでには協会レベルで関連規定を定め、代表チームが新たに招集される３月末には確定した方針が適用されるようにする」と再発防止に努力することを伝えた。


韓国サッカー協会、孫興ミン個人トレーナー問題に立場表明…「一部の選手、不適切な発言も」（１）